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日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発でした。
3日発表の6月の米雇用統計で雇用者数が市場予想以上に増え、失業率は低下しています。米景気懸念が後退し、主力株の買いを誘いました。
雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比14万7000人増と、市場予想(11万人増)を上回りました。失業率は(4.1%)と5月(4.2%)を下回り、(4.3%)に上昇するとの予想に反して低下でした。前日発表の6月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が減少した後で、雇用統計が市場予想を上回る内容だったことから安心感が広がりました。
2日、米政府が5月に導入しました半導体設計ソフトの対中輸出規制を撤回したことがに明らかになりました。米中関係の改善や通商交渉の進展への期待が高まり、半導体関連株の一角に買いが波及しています。
<トランプ減税>の延長を柱とする減税・歳出法案の審議の進展も株式相場を支えたとされています。法案が成立すれば、現行の所得税減税の2025年末の失効を回避できます。法案に含まれるチップ収入や残業代の免税措置、設備投資の減価償却要件の緩和などが景気浮揚につながるとの見方もあります。米連邦議会下院では与党・共和党が上院を1日に可決した法案をめぐる意見の調整を終え、連邦議会下院が3日、法案を可決しました。政権の最大の成果で、米経済にはやや追い風となります。企業や富裕層が恩恵を受ける半面、低所得層には厳しい内容となりました。深刻な状態にある財政状況も、一段と悪化する懸念があります。
本日の株式市場は、〈Independence Day(独立記念日)〉の前日で3日の米株式市場は午後1時までの〈短縮取引〉でした。市場参加者が少なく、薄商いのなかで、値動きが大きくなったようです。4日、市場はお休みです。
ダウ平均株価は、前日比344ドル11セント(0.77%)高の4万4828ドル53セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比207.97ポイント(1.02%)高の2万0601.10で終えています。前日付けました最高値を更新しています。
S&P500種株価指数は、前日比51.93ポイント (0.83%)高の6279.35で終えています。前日付けました最高値を更新しています。