《眼福(113+1)“環境保全(5)!?!”❖21-136❖》

ヒメウツギ(姫空木) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Deutzia gracilis Sieb. et Zucc.

《5月の「藤沢えびねやまゆり園」(6)❖2021/5/8❖》
ヒメウツギ(姫空木);
ウツギ仲間のコゴメウツギ 、タニウツギ、 コツクバネウツギ等と同じく早い時期に開花。
姫の如く背丈が低いが、花の大きさは他のウツギと変わらづ見応えある。
空木の小型種で空木の仲間では一番早く花を咲かせ空木より葉が細長いのが特徴。
幹は灰褐色、古くなると樹皮が縦に短冊状に裂ける。葉は対生し長楕円状~狭卵形。
葉の縁に細かい鋸歯があり、基部は円形、先は長く尖る。葉表は、淡緑色。
葉柄は長さ3~7㎜。花は直径約15㎜の白色の5弁花。花弁は長さ7~10㎜。
雄しべは10個、長さが4~9㎜と不揃い。花糸には翼がつき、翼の先端がやや細く伸びる。
花柱は3~4個。萼には、星状毛が生え、筒部の長さ約2㎜の半球形、萼片は三角形。
姫空木は、小型のウツギで樹高は1m程度。空木より葉に生える毛が少ないのが特長。
ヨーロッパでは、ヒメウツギを交配親にして園芸品種が作出されている。
「令和参年(皇紀2681年)5月15日、記」

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《眼福(113)“環境保全(3+1)!?!”❖21-135❖》

ニッコウキスゲ(日光黄菅) ツルボラン科 (Asphodelaceae)
学名:Hemerocallis middendorffii
別名: ゼンテイカ(禅庭花)
高原(大草原)の群落は、迫力あるが、こじんまりした庭園的場も趣ある。
柵で園内外と仕切られているが、全体的で里山感がある。

《5月の「藤沢えびねやまゆり園」(5)❖2021/5/8❖》
ニッコウキスゲ(日光黄菅) ツルボラン科 (Asphodelaceae)
学名:Hemerocallis middendorffii
Hemerocallis middendorffii Trautv. et C.A.Mey. var. esculenta (Koidz.) Ohwi
Hemerocallis dumortieri Morr. var. esculenta (Koidz.) Kitam.
Hemerocallis esculenta Koidz.
別名: ゼンテイカ(禅庭花)
名前は花が黄色で、葉が カサスゲ の葉に似ることから。
日光国立公園の霧降高原、戦場ヶ原、尾瀬などに多い事で名前がついた由。
夏を代表する植物だが、奥蓼科霧ヶ峰(車山高原)は、群生数、密集度は日本一。
7月末に広大な高原全体が黄色一色の禅庭花で染まり魅せてくれる。
この花は、紆余曲折でススキノキ科(旧ユリ科)から分割された“APGⅣ(2016年)”。
ススキノキ科(Xanthorrhoeaceae)からツルボラン科 (Asphodelaceae) に改められた。
葉は長さ60㎝位、幅約2㎝。花茎高は、70㎝前後、花序は短縮し花が3~6個、密集して付く。
花柄は短柄。花弁は6個、長さ7~8㎝、橙黄色~濃黄色。朝開いて夕方にしぼむ。
学名はHemerocallis esculenta Koidz.[1925 小泉]、
Hemerocallis middendorffii Trautv. et C.A.Mey. var. esculenta (Koidz.) Ohwi [1949 大井]、
Hemerocallis dumortieri Morr. var. esculenta (Koidz.) Kitam.[1964 北村]
以上のように変遷があり、まだ統一されていない。
高原での大集落は、見応えがあるが、里山の狭い空間での禅庭花も趣がある。
「令和参年(皇紀2681年)5月14日、記」







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《眼福(112)“環境保全(3)!?!”❖21-134❖》

ヒメサユリ(姫早百合)     ユリ科(Lilium)
学名:Lilium rubellum
別名: オトメユリ(乙女百合)、ヒメサユリ(姫小百合)
ヒメサユリと手前のムサシアブミの位置・姿が面白い。

《5月の「藤沢えびねやまゆり園」(3+1)❖2021/5/8❖》

ヒメサユリは、日本固有種。茎高30~80cm。淡紅色や白花を咲かせる。
鱗茎は卵形で直径2~3cm。葉は広披針形で長さ5~10cmで互生、短い柄がある。
茎頂に数個、芳香のある花を横向きにつける。地温が25℃以上になると休眠する。
日本にはユリの仲間が10種以上自生しており、その一つがヒメサユリである。
多くのユリは、茎がある程度成長してから花芽がつくられる。
そのため植えたあとの手入れや場所が悪いと花をつけない。
が、ヒメサユリは前年の夏に蕾が作られ、植えればほぼ確実に開花する特質を持つ。
東北地方南部から新潟県の特産種で、山地から亜高山帯の草原に自生している。
和名のヒメサユリ(姫早百合)、別名的にオトメユリ、コマユリ、アイズユリ、ハルユリ、
サユリ、アカヤマユリ、カッチキユリ、サツキユリ等々、色々な呼び名がある。
しかしながら、自生・生育環境が減り、絶滅危惧ⅠB類(EN)。
「令和参年(皇紀2681年)5月13日、記」






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《眼福(111)“環境保全(2)!?!”❖21-133❖》

シラユキゲシ(白雪芥子) ケシ科(Papaveraceae)
学名:Eomecon chionantha Hance.
別名: スノーポピー

《5月の「藤沢えびねやまゆり園」(3)❖2021/5/8❖》
シラユキゲシ(白雪芥子);
シュウメイギクとそっくりでフキの葉が波打ったような形というなんとも不思議な小花。
少し湿った林縁に群生する。地中を横に走る橙色の根茎で広がる。茎高30㎝位。
葉は、長い葉柄があり、根生で心臓形〜腎臓形で灰緑色で縁には浅い鋸歯がある。
葉など植物体を傷つけると、赤橙色の液を出す。葉裏は白色を帯び灰緑色。
赤味を帯びた花茎を葉より高く伸ばし、茎頂に3~5個の花をつける。
花弁は白色で4枚。雄蕊は多数、葯は黄色。萼片は2個で開花時には落ちてしまう。
「令和参年(皇紀2681年)5月12日、記」




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《眼福(110)“環境保全(1)!?!”❖21-132❖》

ガンゼキラン(岩石蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Phaius flavus






《5月の「藤沢えびねやまゆり園」(2)❖2021/5/8❖》
ガンゼキラン(岩石蘭);
日本の野生蘭の中でも実に艶やかで大きな花、遠目にはキエビネにも見える。
近づくと花の形が異なるのではっきりと分る。よく常緑広葉樹の林床に生える。
地際の茎が肥大して円錐体の球茎((球根のようなもので、バルブ)を作る。
古いものから順に並び、新しいものは3~5枚の葉をだす。
葉は長さ40cm、幅10cm程にもなる。球茎は半分地面に埋まっている。
大人のこぶし大もある球茎が、ごつごつしている事でガンゼキラン(岩石蘭)と名付いた。
晩秋には球茎の脇に翌年生長する芽をつくり、冬は葉を付けたまま休眠する。
初夏に球茎の横から花茎を40-60cm伸ばしてその先に10輪前後の花を咲かせる。
花は、黄色で中心にある唇弁(花びらのフチ)が赤褐色に縁取られる。
唇弁に縁取りが入らないものや、白花などの変種もあり色々と栽培され始めた。
葉に縦じわがあり 黄白色の斑点が入るものをホシケイラン f. punctatusと言う。
ここ藤沢えびねやまゆり園では、地道に株分けしながら植栽、今が在るのだろう。
自生が絶滅危惧に瀕してる中、ガンゼキラン群落が見れるのは嬉しいに尽きる。
潜在的適正土壌でもあったのだろう。が、管理整備されておられる方々のお陰だ。
「令和参年(皇紀2681年)5月11日、記」





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《眼福(109)“自然環境とは!?!”❖21-131❖》

エビネ(海老根)      ラン科(Orchidaceae)
学名:Calanthe discolor Lindl

《5月の「藤沢えびねやまゆり園」(1)❖2021/5/8❖》
エビネ(海老根);
山地の林内や竹林などに生える。偽球茎は球状で、横に連珠状になる。
葉は長さ13~25㎝、幅3~9㎝の披針状惰円形、幅が広く、根生する。
葉の間から30-40cmの花茎を出し、8~15個の花をつける。
花は径2-3cmで平開、萼片は2個で紫褐色。側花弁3個と唇弁は淡紫色。
萼片と合わせて5個の側花弁のように見える。唇弁は、先が3分裂する。
日本原産自生種には、 キエビネ 、 サルメンエビネ 、ニオイエビネ等がある。
*         *         *
「NPO法人 里地里山景観と農業の再生プロジェクト」
藤沢市遠藤地区に残された田園の自然景観と地域農業の活性化、
これを目標に2015年に山野草園として開園された里山的谷間。
この野草園に初めてお邪魔して以来、此処での整備処方に共感を持った。
里山周辺の土地環境、而して潜在能力を併せての植栽が見られる。
植栽と潜在能力の適合を試行錯誤されている園整備者に感謝で一杯。
「令和参年(皇紀2681年)5月10日、記」






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《眼福(108)“アジサイ鑑賞2021(1)!?!”❖21-130❖》

カラス葉ハイドランジア (=ガクアジサイ) 

《珍しい葉色の“あぢさゐ”❖2021/5/8❖》
我が家のアジサイも茎から花柄を伸ばし開花に静かに向かっている。
どんな花になるのか楽しみ。泉の森の現況もある程度把握できている。
思い立って、藤沢・遠藤にある「藤沢えびねやまゆり園」を訪ねた。
駐車場から園、それを囲む周辺は、里地里山と農業を再生させる場。
地域住民とNPOのボランティア諸氏で運用されている由。
駐車場から園に向かう道脇に植栽された、面白い紫陽花を見つけた。
最近の園芸種紫陽花の葉は、色々な色・模様があることはしっていた。
ブロンズ・リーフ(銅葉),バリエガータ・リーフ(斑入り)等々。。。!
画像の紫陽花は、園芸種!?!カラス葉ハイドランジア (=ガクアジサイ) 
学名:Hydrangea macrophylla cv. と呼ばれている種ではないか??
枝先の新葉が黒み強く色づき、リーフプランツなどと呼ばれているらしい。
アジサイ園芸品種としても珍種では!! 余り見かけない。
原種のガクアジサイから色々創作された園芸品種に驚く。
カラス葉ガクアジサイの全体的色バランスもよい。
春の枝先の新葉だからなのか、この先色変化するのか、中々見応えがある。
両性花を取り囲む装飾花、白〜淡い青紫色の集散花序、葉色との対比が良い。

「令和参年(皇紀2681年)5月9日、記」



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《眼福(107)“泉の森散歩(3)!?!”❖21-129❖》

ギンランとイチヤクソウの響宴!!
日差しが強く色濃く見えるが、健気なフタリシズカ!!

《“小花の響宴!?!”❖2021/5/4❖》
のんびりと泉の森を散歩、木陰のイチヤクソウ群落を眺めていると!!
可愛い花が、静かに語り合っているような光景に出会った。
小さな、低い茎に立ち止まる散歩者はいない。独りゆっくりと鑑賞させて頂いた。
すぐ近くの陽のあたるところにはフタリシズカも見え楽しいひとときを持てた。
「令和参年(皇紀2681年)5月8日、記」



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《眼福(106)“泉の森散歩(2)!?!”❖21-128❖》

ハナウド(花独活)     セリ科(Apiaceae)
学名:Heracleum nipponicumu kitagawa
Heracleum sphondylium L. var. nipponicum (Kitag.) H.Ohba



今年は、ギンランもあちこちに沢山増えて見えた。




《“里山の風情(2)!?!”❖2021/5/4❖》
今年の連休は、殆ど自宅。運動不足解消、頭の体操を兼ねて散歩に出た。
近間の泉の森は、実に良い所にある。この所見ていなかった花探しに。
ハナウド(花独活) ;
茎は直立し太くて中空、まばらに長毛が生える。
葉は3出複葉~羽状複葉。小葉は浅裂し、先が尖り、鋸歯がある。
葉面にも柔らかい毛が生え、葉柄の基部は大きな鞘になる。
茎頂の大きく広がった花序に小さな5弁の白花を多数つける。花序の柄は20~30本。
花は内側より外側の花弁の方が大きく最も外側の花弁が最大で先が2深裂するのが特徴。
仲間のシシウドは開花が夏から秋。周辺花の花弁が大きくならない。
「令和参年(皇紀2681年)5月7日、記」
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《眼福(103)“形と色・・植物!?!”❖21-125❖》

2021・05・04


シランをアップで撮してみると、妖艶に。。。!綺麗だ。
《“里紫陽花∽シラン!?!”❖2021/5/4❖》
春爛漫、野草の花が地表を飾り足の踏み場もない!
そんな中、一昨年地植えした里紫陽花が立派に育っている。
そして、何もしないのに毎年シランが咲いてくれる!!
紫陽花の成長を観察しているが、面白い・楽しみだ。
紫陽花・紫蘭ともれっきとした在来種っていうのが、なんとも!!!
紫陽花;
『万葉集』に、
こと問わぬ 木すらあぢさゐ 諸茅らが 練の村戸に あざむかえけり
(4/773,大伴家持)
シーボルト P.F.B.von Siebold(1796-1866;滞日1823-1829)は、
アジサイを『日本植物誌』に Hydrangea otaksa と名づけて紹介し、
オタクサはこの植物の日本名であるとした。
しかし、植物学者牧野富太郎はそのような和名はないと否定している。
紫陽花と呼び暖地に自生し古くから栽培されて来たのが萼紫陽花。
萼紫陽花の原種は、三浦半島周辺で今でも見られる。
花の色は、土壌の酸性度によって変化することは知られている。
酸性土壌では、アルミニウムが吸収されて青の色素が作られる。
アルカリ土壌だと、アルミニウムの吸収が少なく赤色色素になる。

紫蘭;
日本の関東以西で自生は確認されているが、野生のものは準絶滅危惧種。
古くは、西行(1118-1190)『山家集』百首に、
野辺の色も 春のにほひも おしなべて 心そめける さとりにぞなる
(楊梅の春の匂 遍吉の功徳なり、紫蘭の秋の色は 普賢菩薩の真相なり)
また、『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、
「紫蘭 初。葉ハさゝのやうにて、中より花出て、こいむらさき」
「白蘭 初。葉ハしらんよりみじかく、花しろし」とある。

庭に見る花々に野の趣きを感じて。。。!!


「令和参年(皇紀2681年)5月4日、記」









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