《襍崋・/・古往今来149》深山花忍


ミヤマハナシノブ(深山花忍)  ハナシノブ科(Polemoniaceae)
学名: Polemonium caeruleum ssp. yezoense var. nipponicum

日本固有種の高山植物。高山植物の中でも限られた場所でしか見えない稀少植物。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。白馬山麓清水岳・北岳大樺沢で拝した。
花名の由来は、シダ植物「シノブ」の葉に似ていることから、とされている。
ご多分にもれず優美な姿、故の宿命か!盗掘で姿を消しつつあった。
30年以上も前のことだが、盗掘者(5名グループ)を送検したことがあった。
当時は、罰金刑であったが、其の数人が園芸店をいまでも開いている。
法に反していないが、絶滅種の販売は、やめて欲しいとおもっているのだが・・・。
P. caeruleum は変異がとても大きな種であるらしい。
エゾノハナシノブ・カラフトハナシノブ・クシロハナシノブの3亜種が知られる。
日高地方の低地に分布するものは,かつてはエゾノハナシノブだと言われていた。
最近では、ミヤマハナシノブだとする考え方が大勢を占めてきた。
ミヤマハナシノブはエゾノに比べて花冠裂片の尖り方が鋭く,萼片の切れ込みが浅い。
全体に繊細な傾向とされるが、違いはかなり微妙(僕程度では区別出来ない^^)。
見るものからすると細分化しすぎて???
亜高山帯~高山帯の明るい草原や崖地に見える。
北海道では低地でもみれることからますます盗掘の危機が高まっているとか!!

8月27日誌「北アルプス・後立山連峰清水岳(しょうずだけ)」

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《襍崋・/・古往今来148》信濃金梅


シナノキンバイ(信濃金梅) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Trollius riederinaus Fisch. et Mey. var. japonicus

本州、中部地方以北から北海道、高山帯の草原にに見える。
高さ20~70cm。根生葉は掌状に5裂し長い柄あり。
7月から8月、鮮やかな黄色い花をつけるが、花弁のように見えるは萼片。
実際の花びらは中にある細い部分。雄蘂は外についている。

8月26日誌「南アルプス・北岳」

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《襍崋・/・古往今来147》高嶺矢筈母子


タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子) キク科(Asteraceae)
学名:Anaphalis lacteal f alpicola
別名:タカネウスユキソウ(高嶺薄雪草)

北海道と本州の早池峰山、北・南アルプスに見れる。
高山帯の礫地や乾いた草地に生え、高さ4~30cm位。
全体に白い綿毛があり葉は白っぽく見える。8月頃、開花。
総苞片は乾いた膜質で白色または紅紫色。

8月25日誌「北アルプス・五色ヶ原」

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《襍崋・/・古往今来146》白山千鳥


ハクサンチドリ(白山千鳥) ラン科(Orchidaceae)
学名:Dactylorhiza aristata

花の形が千鳥の飛翔する姿に似ている、「白山」と言い様は、高山植物を示している。
本州、中部地方以北・北海道、山地帯から高山帯の湿原に見える。
高さ10~40cm、葉は広線形で互生、6月から8月頃と開花は環境による。
総状花序をだして花を咲かせ、花色は変化に富む。紅紫色から白色まで見える。

8月24日誌「北アルプス・弓折乗越~双六小屋」

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《襍崋・/・古往今来145》深山竜胆


ミヤマリンドウ(深山竜胆) リンドウ科(Gentianaceae)
学名:Gentiana nipponica

日本固有種。亜高山帯から高山帯の湿地に見え、高さ10cm位。
花弁5枚、茎先に1輪から5輪くらいの青紫色をした筒状鐘形の花をつける。
タテヤマリンドウも同じく背丈は低い。陽が差してる時だけ開花、朝夕や雨時は閉花してしまう。
花の色は濃い青紫で、タテヤマリンドウの薄い青と比べ鮮やか。
ミヤマリンドウと形も色も良く似るタテヤマリンドウの花は、内部に斑点が有るが、
ミヤマリンドウには斑点が無い事で識別出きる。
希少自生種故に園芸店にあるのは、不可思議。販売してほしくない。

8月23日誌「北アルプス・弓折乗越~双六小屋」

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《襍崋・/・古往今来144》鬼下野


オニシモツケ(鬼下野)   バラ科(Rosaceae)
学名:Filipendula kamtschatica

茎先に散房花序(柄のある花が沢山つき、下部の花ほど柄が長く花序の上部がほぼ平らになる)を出し、
白い小さな花を沢山つける。花色は日本海側には稀にピンクを帯びるものもある。
花弁は5枚、萼片も5枚。 たくさんある雄しべが花弁よりも長い。
和名の由来は、シモツケソウに似ていて大きいことから。
種小名“kamtschatica” は「カムチャツカの」という意味。
本州(中部地方)以北から北海道、千島、サハリン、カムチッカ半島に分布。
山地帯・高山帯の日当たりのよい湿った草地や渓流沿いに生え、高さは1~2メートル。
葉はふつう掌状に5裂して、縁には重鋸歯がある。名前は、大きな「しもつけそう」の意。

8月22日誌「北アルプス・栂池」

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《襍崋・/・古往今来143》四葉塩竃


ヨツバシオガマ(四葉塩竃) ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)
学名:Pedicularis chamissonis var. japonica

日本固有種、本州の中部地方以北から東北地方南部に見られる。
亜高山帯から高山帯の砂礫地や岩場に生え、高さ10~30cm位。
葉は羽状に深裂し輪生。8月ごろ、淡紅紫色の花を咲かせる。


8月21日誌「北アルプス弓折乗越~双六小屋」

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《襍崋・/・古往今来142》山母子


ヤマハハコ(山母子)      キク科(Asteraceae)
学名: Anaphalis margaritacea var. angustior

日本・本州、中部地方以北から北海道に見える。
山地から亜高山の日当たりがよくやや乾燥気味の礫地に見える。
花名は「ははこぐさ」に似ていることに由来する。茎は直立し30~60cm。
線形の葉は互生、葉の裏には白色の綿毛が密生している。
7月から9月ごろ開花。白い花弁のように見えるは総苞片が変化したも。
ほんとうの花は中心の淡黄色の管状花。
秋になると自然のドライフラワー姿になり、群生した高地草原に圧巻的定風情を魅せる。

8月20日誌「中央アルプス・木曽御嶽山」

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《襍崋・/・古往今来141》巴塩竈


トモエシオガマ(巴塩竈) ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)
学名:Pedicularis resupinata var. caespitosa

日本固有種で、本州の中部地方以北に見える。半寄生植物で「シオガマギク」の変種。
亜高山帯から高山帯の草原に見え、高さ20~50cm。
8月から9月に掛けて茎の上部に紅紫色の花を咲かせる。花冠が捻れ上から見ると巴状に見える。

8月19日誌「北アルプス・三俣蓮華岳」

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《襍崋・/・古往今来140》紅葉唐松


モミジカラマツ(紅葉唐松) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Trautvetteria caroliniensis var. japonica

本州、中部地方以北から北海道・千島列島に見える。
亜高山帯や高山帯の湿原や雪田の縁等に生え、高さ40~60cm.
葉は円形または半円形、7~9中裂し、根生する。
8月頃、茎先や葉腋から花序をだして白い花を咲かせる。
花に花弁はなく白い雄しべが目立つ。花後は、金平糖のような果実をつける。
花が、カラマツの葉に似、葉がモミジに似ているので「紅葉唐松」と名付いた!


8月18日誌「北アルプス・雲ノ平-高天原ー鏡平」

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