《雅羅・/・襍録〝大きな花〟❖ ’24-195 ❖》

ヤマユリ(山百合) ユリ科(L... ヤマユリ(山百合) ユリ科(Liliaceae)
学名:Lilium auratum Lindley
場所により咲き方に色々と変化が... 場所により咲き方に色々と変化がある。


《  泉の森各所〝ヤマユリ〟7月草花Ⅹ  ❖ ’24/07/13 ❖ 》
在来種(日本固有種)で神奈川県県花。
葉は緑色の披針形、長さ10~15cm、全縁で互生する。
花は、芳香のある6枚の花被片を持つ美しい大輪花を咲かせる。
花弁は白く、赤紫色の斑点があり、中央に黄色い帯状の線が入る。
赤い葯を持つ雄蕊が6本、雌蕊が1本ある。
 茎は鱗茎に蓄えた養分で急速に伸び上がる。
葉は日照を十分受ける様に螺旋状になったり、 左右に広がったり、色々。
直立ないし斜上する茎の上部の葉腋に蕾を数個下向きにつける。
 花形は漏斗形で、開くと直径20センチ位あり横向きに咲き 花弁は反り返る。
花は、白色で黄色のすじと赤褐色の小さい斑点があり、 花粉も赤褐色。
ヤマユリの地中構造は複雑。
茎の根元には木子(きご)という娘鱗茎を数個つけ、 株を増やす。
根は上根というひげ根の下に丸い鱗茎があり、
鱗茎の下には下根というひげ根がある。
上根は土中の養分を吸収する。
下根は乾燥や寒さに耐えられる様に 鱗茎を地中深くにもぐらせる。

百合各種の識別点;
 オニユリ:花は赤橙色で強く反り返り、夏咲き、結実希でムカゴがつく。
 コオニユリ:花は赤橙色で強く反り返り、夏咲き、蒴果長楕円形、ムカゴなし。
 カノコユリ :花は赤く、斑点が濃くて強く反り返り、夏~秋咲き、蒴果楕円形。
 ヤマユリ  :花は白くて半ば反り返り、夏咲き、蒴果長楕円形。
 テッポウユリ:葉が幅広、花は細長で白く、少し反り返り、春咲き、蒴果長楕円形。
 タカサゴユリ:葉が狭い、花は細長で白く、少し反り返り、淡褐色の筋あり、夏~秋咲き、蒴果長楕円形。


「令和陸年(皇紀2684年)7月13日、記」


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《雅羅・/・襍録〝日陰の小花Ⅲ〟❖ ’24-194 ❖》

ガガイモ(蘿芋) キョウチクト... ガガイモ(蘿芋) キョウチクトウ科(Apocynaceae)
学名:Cynanchum rostellatum (Turcz.) Liede & Khanum
Metaplexis japonica (Thunb.) Makino
ガガイモの花・拡大。 《  泉... ガガイモの花・拡大。

《  泉の森各所〝ガガイモ〟7月草花Ⅸ  ❖ ’24/07/09 ❖ 》
旧ガガイモ科はキョウチクトウ科に、ガガイモ属はイケマ属に含めらた。
道端などで普通に見られる。茎を切ると乳白色の液が出る。
葉は対生し、無毛、全縁、長さ5~10㎝の長卵形、基部は心形、先が尖る。
葉の質はやや厚く、裏面はやや白い。
葉腋に、短い円錐花序をつけ、直径約1㎝の淡紅紫色の花を固まってつける。
花冠は5深裂し、外側に反曲し、白色の軟毛が密生する。
副花冠は環状で5裂し裂片は短く雄蕊の間につく。雄蕊は短筒状に合着。
肉柱体(ずい柱)を形成し中心から柱頭が嘴状に突き出し先はよれて曲がる。
花粉は花粉粒が集合し、塊状の花粉塊(惰円形)を作る。
花粉塊は葯室の中にあり、葯の付属体の間にある5個の小球(捕捉体)に2個ずつぶら下がる。萼は5全裂。
花冠が白色のものをシロバナガガイモという。
古いガガイモ画像(2012.7... 古いガガイモ画像(2012.7.20),紫陽花にからっまていた。
10年以上も前の画像。開花期が早まっている。
今年も紫陽花にガガイモが絡まっていると聞いた(7/9)。
出かけてみると、紫陽花は剪定されたあとだった。


「令和陸年(皇紀2684年)7月12日、記」


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《雅羅・/・襍録〝日陰の小花Ⅱ〟❖ ’24-193 ❖》

ハエドクソウ(蝿毒草) ハエド... ハエドクソウ(蝿毒草) ハエドクソウ科(Phrymaceae)
学名:Phryma nana Koidz
別名:チャボハエドクソウ、ハエトリソウ
《  泉の森各所〝ハエドクソウ... 《  泉の森各所〝ハエドクソウ〟7月草花Ⅷ  ❖ ’24/07/05 ❖ 》
和名の由来は全草を煮詰めて、ハエ取り紙を作ったことから。
日本のハエドクソウ属はハエドクソウとナガバハエドクソウの2種。
ハエドクソウ属は1種だけの属とする説と3種とする説がある。
ここでは、KewscienceやYlistの3種説に基づき記する。
ハエドクソウは花冠上唇の両側に平らな肩部分がある。
葉柄が長く葉の基部は切形、心形。葉の裏の細脈が鮮明。
多年草で茎高50~70㎝。茎は直立し上部で分枝、下向きの短毛がある。
葉は対生し、長さ7~10㎝×幅4~7㎝、広卵形~楕円形。
質が薄く、基部は切形~心形、葉裏の細脈が明瞭、縁に粗い鋸歯がある.
両面に毛があり、特に脈上にある。
細脈・・側脈からさらに分岐する脈・・が目立つのはハエドクソウの特徴。
穂状花序は頂生か腋生に細長く長さ10~20㎝、小さな白色花を疎らにつける。
花ははじめ上向きだが花時には横向き、果時になると下向きになる。
花序軸は茎より短い。花冠は筒状漏斗形、拡大部は2唇形。
白色だが、時に淡桃色を帯び、長さ7~9㎜、幅4~6㎜。
上唇は短くて先が2裂し両側がやや広く肩状になり、下唇は長くて3裂する。
萼は筒状で5歯があり、背側の3歯は紅色、先が鉤曲して刺となる。
萼の下部に苞1個と、小苞2個がある。花期は7~9月。

「令和陸年(皇紀2684年)7月11日、記」


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《雅羅・/・襍録〝日陰の小花〟❖ ’24-192 ❖》

コクラン(黒蘭)ラン科(Orc... コクラン(黒蘭)ラン科(Orchidaceae)
学名:Liparis nervosa (Thunb.) Lindl.

《  泉の森〝コクラン〟7月草花Ⅶ  かしゃば山・脇  ❖ ’24/07/05 ❖ 》
茨城県以南〜九州、常緑樹林内の林床に生育するランの一種。
陽光が差し込まない常緑樹の疎林の林床を好むようだ。
葉は、冬にも枯れないが常緑ではない。
翌年、横に新しい株を成長させて、その株の葉と入れ代わっていく。
花期には、すぐ横に前年の葉が残っていることが多いようだ。
葉は、両端が三角形状の楕円形で長さ10cm位、幅3~4cm。
葉脈(平行脈)が目立ち葉の基部茎は、やや膨らみ細い紡錘型。
毎年、すぐ横に新しい偽球形を作って、新しい株を作る。
泉の森では6月中旬~下旬に高さ20~30cm位の花茎を垂直に立てる。
花茎の周囲に小さな花を穂状(総状花序)に10~15花をつける。
花は、中心の幅5mmほどの唇弁以外の背ガク片、左右一対の側ガク片。
そして左右一対の側花弁などが線形~糸状なので目立たず小さく見える。
唇弁は下方に強く巻き込んでいて中央部が凹んでいる。
正面から見ると「つぶれたMの字」のように見える。花色は、黒褐色。
果実は、長さ1.5cm位の細い紡錘形で垂直につく。秋に淡褐色に熟す。
仲間のクモキリソウ属の花は、ほとんどが小さい。
中心の花弁(唇弁)以外の背ガク片、左右一対の側ガク片や左右一対の側花弁等、
線形~糸状で目立たないために、花を見分けるのは中々難しい。
が、コクラン以外のジガバチソウ、クモキリソウやスズムシソウ等は、
現在の泉の森では、自生・・存在を確認していない(私的)。

2016/7/8・・泉の森。 ... 2016/7/8・・泉の森。


「令和陸年(皇紀2684年)7月10日、記」
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《雅羅・/・襍録〝日陰の小花〟❖ ’24-191 ❖》

ハグロソウ(葉黒草) キツネノ... ハグロソウ(葉黒草) キツネノマゴ科(Acanthaceae)
学名:Peristrophe japonica (Thunb.) Bremek.

《  泉の森に見える花〝ハグロソウ〟7月草花Ⅵ  ❖ ’24/07/05 ❖ 》
日本では関東より西(南)にしか自生しない、高尾山が北限か。
又、2枚花弁植物は、日本には数種類しかない。
姿似の草に キツネノマゴ  を紹介されるが、明らかに形が違うと思う。
神奈川県植物誌によれば自生地は、県の北西部に点在するのみである。
大和市泉の森の自生は、驚きで慎重なる検証、観察が望まれる。
神奈川植物誌を読み参考にさせてもらう(植物誌1415~1417頁)。
ハグロソウ属 Peristrophe Nees
 多年草.茎には 4~5 稜がある.
葉は全縁.花序は頂生または腋生し,
大きな葉状の大小 2 枚ときに 3 枚の苞がある.
萼に接してごく小さい,長さ 1~2mm の小苞が 2 枚ある.
萼は膜質で 5 深裂する.花筒は細く,先は 2 裂して唇形.
子房の基部に環状の花盤がある.
アジア,アフリカの熱帯~温帯に広く分布し,約 40 種がある.
日本には 1 種だけ分布し,県内にも自生する.
ハグロソウ;
茎は高さ 20~50cm,直立し,しばしば分枝し,短毛が散生する.
葉は薄く,黒みを帯びた緑色なのでハグロソウの名がある.
葉の下面脈上には短毛があり,上面は無毛かまばらに短毛がある.
針状の結晶体はキツネノマゴほど はっきりしないものが多い.
苞は縁と下面脈上に短毛がある.
花は淡紅紫色で,苞の間にあり,つぼみは数個(2~8 個)つくが,
同時には咲かず,1 個ずつ咲くことが多い.花期は 7~10 月.
果実は 2 室に分かれ,熟すと裂けて,それぞれ 2 個の種子を飛ばす.
本州(関東地方以西),四国,九州に分布.林縁に生える.
県内では丹沢,箱根,小仏山地の山麓部と多摩丘陵などに分布するが少ない.

あるHPで鎌倉市山ノ内に自生ら... あるHPで鎌倉市山ノ内に自生らしきハグロソウが居ると紹介されている。
現地をたんぼうしてみたい。
自生環境の類似性等々、興味を覚える小さな花である。


神奈川植物誌に掲載されてる自生... 神奈川植物誌に掲載されてる自生地分布図。
ここに北鎌倉(山ノ内)に古く自生されていた印がある。
最近の調査がないのか??
ある方のHPには、今も咲いているような記述がある。


「令和陸年(皇紀2684年)7月9日、記」
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《雅羅・/・襍録〝同属異種〟❖ ’24-190 ❖》

《  泉の森・隣に咲く同属異種... 《  泉の森・隣に咲く同属異種の花〝ミソハギ・エゾミソハギ〟❖ ’24/07/05 ❖ 》
ミゾハギ・エゾミゾハギは、暑い時期に紅紫色の花を水辺で見せてくれる。
漢字では禊萩と書き盆飾りなどの供物を清めると意味から付けられた。
泉の森で見られるミゾハギ・エゾミゾハギは、同じ場所に茎が立っている。
遠目にはわからない。近寄って見ると違いが分かるのだが、不思議な光景である。
DNA鑑定をしたら・・・と思うのだが。〝7月草花Ⅴ〟
雨に濡れ茎が傾いているのがあっ... 雨に濡れ茎が傾いているのがあった。(7/12 '24追加)
ミソハギ(禊萩・溝萩)ミゾハギ... ミソハギ(禊萩・溝萩)ミゾハギ科(Lythraceae)
学名:Lythrum anceps (Koehne) Makino
別名: ボンバナ(盆花)、ショウリョウバナ(精霊花)、ソビソウ(鼠尾草)
花拡大。 花拡大。
エゾミソハギ(蝦夷禊萩)ミゾハ... エゾミソハギ(蝦夷禊萩)ミゾハギ科(Lythraceae)
学名:Lythrum salicaria L.
禊萩の葉。 禊萩の葉。
蝦夷禊萩の葉。 蝦夷禊萩の葉。
ミソハギ(禊萩・溝萩); 全体... ミソハギ(禊萩・溝萩);
全体に無毛。茎は4綾形。葉は、十字形に対生し、基部は茎を抱かない。
花は直径約1.5㎝。花弁は4~6個で波うつ。花托筒(萼筒)は、12本の縦の綾がある。
萼片は三角形、6個あり萼片の間に針状の付属体(副咢)が6個あり、開出する。
雄蕊12個、6個が長く6個が短い。雌蕊の長さには3型ある。
日本に生育するミゾハギ属は2種ある。
もう1種のエゾミソハギは茎、葉、萼など全体に短毛があり、副萼が直立する。
以上の2種共に栽培種が多く、自生地を見たことはない。


「令和陸年(皇紀2684年)7月8日、記」
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《雅羅・/・襍録〝腐生植物〟❖ ’24-189 ❖》

タシロラン(田代蘭)   ラン... タシロラン(田代蘭)   ラン科(Orchidaceae)
学名:Epipogium roseum (D. Don) Lindl.
別茎の拡大部分。 別茎の拡大部分。
花構成説明図。 花構成説明図。
《  泉の森・暗い林床に見える花〝タシロラン〟❖ ’24/07/05 ❖ 》
初見の菌類は、偶然の出会い。タシロランが目的で途に見かけた。
高木の林床にあって昼間でも薄暗い場所に静かに佇んでいる。
初見の菌類そしてすぐ先に霊々しく!?!1茎が見えた〝田代蘭〟。
クサスギカズラ目/ラン科/トラキチラン属、国の準絶滅危惧種(NT)。
梅雨時のじめじめし蒸し蒸しした薄暗く湿った場所。
葉緑体を持たず、光合成を行わない菌従属栄養植物。
発見者・田代善太郎に因んで命名された草本。
戦後、昭和33年(1958)に横須賀市の鷹取山で見つかる。
当時、新種としてタカトリラン(鷹取蘭)と命名された。
が、後にタシロランと判明。各地でも確認されている。
人の手が入らず鬱蒼とした暗い森(里山緑地)が増えた。
緑地保存整備で生育地が増えている。
これは、都市計画法のお影だ(仔細略)。
1茎の近くにはタシロランの小群落が見えた。
踏みつけてはいけない!!等と。だが観察に夢中になる。
タシロランの汁気?を吸う幼虫も居るのだとか。
幼虫を見つけるのは難しいと聞いている。
アオバハゴロモ(青葉羽衣)の幼虫らしい。
綿のように見える幼虫だとか。
尾部から分泌する蝋状物質を纏っている姿だとか。
辺りに白い粉は見えないか??それが幼虫の姿らしい。
食物連鎖の現場が見れるのが里山緑地の魅力だ。
黒蘭とか大葉の蜻蛉草の次に咲く田代蘭。
資料等では、斯様に記載されるが、今年は同時期に見られた。
 
〝7月草花Ⅳ〟
 
「令和陸年(皇紀2684年)7月7日、記」
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《雅羅・/・襍録〝森の菌類〟❖ ’24-188 ❖》

《  泉の森・初見の菌類〝マメ... 《  泉の森・初見の菌類〝マメザヤタケ〟❖ ’24/07/04 ❖ 》
泉の森を散策してた時、この地で初見の菌類らしきものを見た。
調べてみると、Xylariaの一種ではないかと・・掲載してみる。
詳しい方の判定を頂きたい。
下記に、図鑑等の資料からの抜粋を。
マメザヤタケ(豆莢茸)、学名:[Xylaria polymorha]
マメザヤタケは広葉樹の枯れ木や倒木、立木の根元などに発生する。
ほぼ一年中見る事ができるが、主に夏~秋に発生。
マメザヤタケの頭部は1~1.5cm程度で形は個体によって色々ある。
表面は艶のないマットな黒色。
一定間隔で子嚢を入れる袋(ペリテシウム)が頭部全体に散らばっている。
マメザヤタケは多くの場合、土筆の頭、短いこん棒等と形容される。
キノコ全体の高さは3~8cm程度。内部の肉は白色で中央部は空洞。
また、肉の部分であっても表面に近い表層部分は黒くなっている。
肉は硬さがあるが割と簡単に形が崩れるという特徴がある。
マメザヤタケは見た目通り食用には向かないキノコ。

「令和陸年(皇紀2684年)7月6日、記」


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《雅羅・/・襍録〝摩耶蘭〟❖ ’24-187 ❖》

マヤラン(摩耶蘭)   ラン科... マヤラン(摩耶蘭)   ラン科(Orchidaceae)
学名:Cymbidium nipponicum/macrorhizon


《  泉の森・定点観察花〝摩耶蘭〟7月草花Ⅲ❖ ’24/07/05 ❖ 》

定点觀察のように通年、暇さえあれば訪れる場所(通り道^^)。
・・・乱舞するように沢山の径が花を付けているではないか。
よくぞ来てくれた!!って感じでこちらを見ている。
時間を忘れ、昼食を忘れ・・・觀察した(2014/7/6)。

上記・記載した場所は、現在立ち入り禁止で一般人は通れない。
情報によれば、今でも元気に花を見せている、と。
諸事情で立ち入れない、通れないのは仕方ないことだと思う。
だが植物も生き物、突然に別場所に姿を見せるのではないか。
そんなことを思いながら気をつけてマヤラン探しに散歩していた。
最近、知ったことだが泉の森にオオバノトンボソウもいると!!
大葉蜻蛉草は、2重の柵で保護されており、そこも中に入れない。
そんな中、野草園で2茎のオオバノトンボソウらしき野草を見つけた。
すでにどなたかが、マーキングの竹杭が立ててあった。
が前に記した通り、草刈りですっかり刈り取られてしまった。
そこで柵で囲われている場所を見て回ると柵外に数茎を見つけた。
間違いなくオオバノトンボソウだ!!
そして周辺を見て回ると、オオバノトンボソウだけではなくマヤランが!!
数十年前に親達が案内してくれた時は、マヤラン見物でそこに行った。
オオバノトンボソウの存在は、つい最近知った事、マヤランが先であった。
2種類のラン科の植物が、仲良く1メートル四方の中に茎を立て咲いている。
驚き以上に感動的光景であった。だが、誰でも手に取れる場所にである。
踏みつけられないように、枯れ枝で囲って・・・帰宅した。
*       *       *
神奈川植物誌には;
(3)マヤラン Cymbidium macrorhizon Lindl.
菌従属栄養植物ではあるが,花期終了後,茎,果皮に葉緑体が増加,
光合成も行うことが判明している.
根茎は多肉質で短毛におおわれ,地中を長くはい,節には 3 角状鱗片がある.
花茎は高さ 10~30cm で紫褐色を帯びた緑色.鞘状葉は紫褐色.花期は 6~9 月.
花は花茎の上半部に 2~5 個を疎らにつけ,乳白色で太い赤紫色の条斑が入る.
苞は膜質で広披針形鋭尖頭,長さ 5~10mm.萼片は倒披針形.
側花弁は狭長楕円形で萼片より少し短い.唇弁は長楕円状卵形で赤紫色,
先は 3 裂し,側裂片は突出程度,中裂片は卵形で大きく,少し外曲する.
ずい柱は長さ約 10mm.蒴果は柱状楕円形.
本州(栃木県以西),四国,九州,琉球;朝鮮,中国,台湾,東南アジアに分布する.
常緑広葉樹林内の腐植質に富んだ林床に生え,夏と秋に 2 度咲く株も多くある.
県内ではシイ・カシ帯の全域に散在し,近年は増加傾向にある.
(4)サガミラン Cymbidium nipponicum (Franch. & Sav.) Rolfe; Bletia nipponica Franch. & Sav.
マヤランに比べて花茎と鞘状葉が緑色,苞が 3 角形,長さ 4.5~6mm と短く,
花も小型などの相違いがある(柳川ほか 1981 神自資 (2): 47-54).
関東地方に分布.日本固有種.マヤランと同じような生育環境に生える.
『神RDB06』では絶滅危惧Ⅱ類とされた.
『神植誌 01』では,マヤランの白花品として
C. macrorhizon form. aberrans (Finet)Hid.Takah. & Ohba としたが,
その後の分子系統解析の結果独立種となった.
また,本種には複数の学名が存在したが,
古い時代に発表されていた基準標本が確認され,表記学名となった.
なお,C. macrorhizon form. aberrans の基礎異名
Yoania aberrans Finet もサガミランではなく,
マヤランであることが明らかになっている(Inoue FJ Ⅳ b: 304).


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《雅羅・/・襍録〝花筏の今〟❖ ’24-186 ❖》

ハナイカダ(花筏) ハナイカダ... ハナイカダ(花筏) ハナイカダ科(Helwingiaceae)
学名: Helwingia japonica (Thunb.) F.Dietr. subsp. japonica
《  泉の森・定点観察樹花〝花... 《  泉の森・定点観察樹花〝花筏〟樹の実Ⅰ❖ ’24/07/04 ❖ 》
ハナイカダ(花筏)は、散策路の片隅にひっそりと佇んでいる。
4月に地味な花を咲かせた。数ヶ月を以て実になり熟した。
解説書等の図鑑では、果実は秋ごろ黒く熟し、液質、とあるが!?!
近年、成長が早まっている(時期感覚で)。見事な果実になっていた。
小鳥の餌食にならず健気に実になって。
一見、葉の上に巧く乗っているように見え楽しい。
又、季節感覚では旧暦のようだ。花の先祖返りの様に、歴の先祖返り!!

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