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Zak_Kinchaku-Bukuro
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ハッシュタグ「#ブログ」の検索結果1670件
8月
16日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の花ⅩVI〟❖ ’24-229 ❖》
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チングルマ(稚児車) バラ科(Rosaceae)
学名:Geum pentapetalum (L.) Makino
Sieversia pentapetala (L.) Greene
別名:イワグルマ、チゴノマイ
亜高山、高山の草地や砂礫地に生える落葉小低木。
拡大した画像(借り物画像)。中々に力強い!!
若い種子は、可愛い。置物にしてもいい程に。
和名は花後の羽毛状の実が、
江戸時代に流行した幼児の髪形に似ており、
風が吹くとそれが風車のように見えることから。
葉は表面に光沢があり、奇数羽状複葉。
小葉は長さ2~5㎝で、普通7個。
6-8月に枝先に3cm程の白色の輪状5弁花をつける。
花の中央には、黄色い雄蕊と雌蕊が多数つく。
花後に花柱が伸び薄茶色の長い箒のような果実となる。
長さ約3㎝程だが風に吹かれて風車のように見えるのが和名の由来。
風で果実を飛ばす風媒花。
落葉小低木だが、矮性で高さが15 cm 程にしかならない。
属名の ”Geum” は「geuo(美味)」、
種小名 ”pentapetalum” は、
「penta(5)+ petalum(花弁の)=(五弁花の)」を意味する。
幻想的に・・・しばし佇んでしまう。
《 後立山連峰・白馬岳周辺の花〝稚児車〟8月山花ⅩVI ❖ 1964/夏 ❖ 》
初めて登った高山・赤岳で、すっかり山に魅了されてしまう。
赤岳登山から2年後、憧れの白馬岳に登らせて頂けた。
高校の恩師方というより山の先輩といった感じで。
連れて行ってくださったのは、赤岳でもご一緒だった先生方と級友。
当時の大糸線は、どこか素朴な感じのローカル線だった。
今のJR駅“白馬”は、当時は“信濃四谷”という駅名だった。
“しなのよつや”・・駅名のアナウンスが妙に響いてくる。
隔世の感あるは、今年の白馬大雪渓は通行禁止だった事。
雪渓にクレバスが多くあり、崩落の危険性がある由。
あの白馬大雪渓ケルン~お花畑が通れない。
やはり温暖化、気温上昇が山にも影響してるのだろう。
昨今、登山が気楽な遊び・安易な感覚が見受けられる。
装備等改善されていることは確かだが・・・。
山の厳しさは実感してるが、花の優しさも実感してる。
高山植物との対話は、禅問答のようである。
「令和陸年(皇紀2684年)8月16日、記」
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8月
15日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の花ⅩV〟❖ ’24-228 ❖》
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クロユリ(黒百合) ユリ科(Liliaceae)
学名:Fritillaria camtschatcensis (L.) Ker Gawl. var. keisukei Makino
Fritillaria camtschatcensis (L.) Ker Gawl. 広義のクロユリ
別名:ミヤマクロユリ(深山黒百合)
亜高山、高山の草地に生える在来種の多年草
葉は3~5枚が輪生し、2~3段につく。
茎の先に1~2個の暗紫褐色の花をやや下向きにつける。
花は雄花と両性花がある。花弁は6枚。
黄色の細かい斑点があり、内側は色が薄く斑点が目立つ。
北海道の低地には、エゾクロユリ var. camtschatcensis が自生する。
高山帯のものは、ミヤマクロユリ var. keisukei という。
広義のクロユリはミヤマクロユリとエゾクロユリを含めたもの。
素朴な山小屋だが、天幕(テント)がカラフルになった。
感慨深い。
《 北八ヶ岳で見た花〝黒百合〟8月山花ⅩV ❖ 1964/夏 ❖ 》
初めて登った高山が赤岳。すっかり山に魅了されてしまう。
赤岳登山に始った山歩き。以後、四季折々に丹沢各所を登った。
週末は、カメラを持って尾根や沢へと出掛けた。
大自然の豊かさを大いに満喫していたころである。
赤岳登山で山登り、高山植物を教えてくださった岳人。
数学の教師でもあった恩師と数人の教師共々高山植物を見に出かけた。
前の東京オリンピック年の7月下旬。後立山の白馬岳から唐松岳へ。
更に数週間後、北八ヶ岳の黒百合平へ花見!!に出かけた。
教師四人と生徒三人。我々は、高3の受験生なのに。。。!
でも文化祭用の写真が撮れて満足していた。
夏の後、オリンピックで勉強などそっちのけであちこちへ。
今にしておもう。ハチャメチャな高校生活だった、と。
「令和陸年(皇紀2684年)8月15日、記」
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8月
14日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の花ⅩIV〟❖ ’24-227 ❖》
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ヨツバシオガマ(四葉塩竈) ハマウツボ科(Orobanchaceae)
学名:Pedicularis japonica Miq.
ヨツバシオガマは、エゾヨツバシオガマの変種に分類されていたが、
日本の本州中部の系統は、日本固有に分化したものであり、独立種となった。
ヨツバシオガマ(四葉塩竈);
初夏~夏、北海道~本州中部の高山の湿地に自生する 多年草の高山植物。
同属のレブンシオガマ(礼文塩竈)と似ているが、
レブンシオガマの方が大きくまた、葉を5~6枚輪生することで識別できる。
ヨツバシオガマは、茎高10~30㎝の多年草。開花期:6~8月
葉は4枚、稀に3~6枚で輪生し羽状深裂して片は浅裂又は歯状。
茎頂の花茎に数段に花輪をつける。
花冠は下部が筒型、筒部は真っすぐ又はわずかに曲がり、先が2唇形。
上唇は紅紫色で先端が嘴状に長く先が垂れ下がり、嘴部は長さ4~5㎜。
下唇は大きく3裂して垂れ下がる。萼は先が5裂する。
エゾヨツバシオガマとヨツバシオガマの違い点;
* エゾヨツバシオガマ(Pedicularis chamissoni)
花冠筒部の下部が明らかに曲がる。花序軸の多数の花の輪(節)6~8段。
葉の羽片は深く分裂。
* ヨツバシオガマ(Pedicularis japonica
花冠筒部の下部が真っすぐ又はわずかに曲がる。
花序軸の花の輪(節)の数は比較的少ない3~4段。
葉の羽片は浅く分裂。
白い花を付けるものもある。
《 赤岳登山で見た花〝四葉塩竈〟8月山花ⅩIV ❖ 1962/夏 ❖ 》
ヨツバシオガマは日本アルプスの高山帯に生える代表的高山植物。
小ぶりの花だが、紅紫色の花はとても良く目立つ。
比較的よく見られるので最初に覚える高山植物の一つである。
我々年代の登山者は、単に四葉塩竈と呼んで来たのだが、、?
色々見てくると、東北や北海道のヨツバシオガマは個体が大きい。
しばらく前に遺伝子調査で判明した報告を読んだ。
北アルプスなどのヨツバシオガマと、飯豊山以北のヨツバシオガマは別種。
東北や北海道のヨツバシオガマは、キタヨツバシオガマという名前が付いた。
「令和陸年(皇紀2684年)8月14日、記」
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8月
13日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の花ⅩIII〟❖ ’24-226 ❖》
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イブキジャコウソウ(伊吹麝香草) シソ科(Lamiaceae/Labiatae )
学名:Thymus japonicus (H.Hara) Kitag.
Thymus quinquecostatus Celak.
別名:ヒャクリコウ、イワジャコウソウ
伊吹山で最初に発見されたため、この名が付けられた。
低山~高山、広範囲に分布する。全草に良い香りがする。
岩の割れ目や礫地などにピンク色の絨毯を敷いた風に見える。
草と名前が付いているが低木又は亜低木に属している。
茎は地を匍って拡がり、丈は10cm以下が、普通とされる。
だが、低山のものの中には20cm位に立つものもある。
葉は5-10mmの卵形~狭卵形、先は鈍頭、両面に腺点が見られる。
葉は十字対生し、長さ5~10㎜、幅3~6㎜の卵形~狭卵形、鈍頭、全縁。
花は淡紅紫色の唇形花。花冠は長さ7~8㎜、花冠の内部に細毛がある。
上唇は2裂し、下唇が大きく、3裂する。花冠の筒部は萼より短い。
雄蕊4個。萼は長さ5~6㎜、萼歯は5個、下側の2歯は細い。
《 赤岳登山で見た花〝伊吹麝香草〟8月花ⅩIII ❖ 1962/夏 ❖ 》
自分で物質を出し他の植物等に色々な作用を及ぼす物がある。
この作用をアレロパシー(他感作用)という。
伊吹麝香草は、ハーブの仲間。アレロパシーが強いらしい。
虫などを寄せ付けない作用があるのだとか。
葉を指でもむと独特の香りがすることから和名がジャコウソウとなった。
繁殖力も強い。平地でもしっかり根付く。庭の雑草防ぎになる地核植物。
「令和陸年(皇紀2684年)8月13日、記」
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8月
12日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の花ⅩII〟❖ ’24-225 ❖》
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タカネシュロソウ(高嶺棕櫚草) シュロソウ科(Melanthiaceae)
学名:Veratrum maackii Regel var. japonicum (Baker)
T.Shimizu f. atropurpureum (Honda) Kitam.
別名:ムラサキタカネアオヤギソウ(紫高嶺青柳草)
タカネシュロソウ(高嶺棕櫚草)は日本固有種で、高山性多年草。
本州の中部以北の高山の草地に自生、根茎に有毒のアルカロイドを含む。
シュロソウ(棕櫚草)の高山性変種で茎高20~40㎝。
亜高山~高山のやや乾いた草地や礫地に自生している。
シュロソウとは茎の基部に棕櫚の繊維に似た古い葉鞘が残ることに拠る。
葉は根生か、茎下部に集まり、長さ6~15cm、幅0.8~1.5㎝の線状披針形。
茎頂の円錐花序に、直径約1cmの花を多数つけ、雄花と両性花がつく。
花は紫褐色。花弁は6枚で長さ5~6㎜の楕円形~倒披針形。
雄蕊6個は、花被片のほぼ半分の長さ。花柱3。
赤岳県界尾根の上部は、こんな鎖場が数か所あった。
初登山のルートとしては???
一人ひとりが鎖場を降りるので辺りの植物を探せた!!
《 赤岳登山で見た花〝高嶺棕櫚草〟8月草花ⅩII ❖ 1962/夏 ❖ 》
赤岳登山で岩場のスリル感、高山植物に惹かれてしまった。
2年後には、高校の先生方と級友とで白馬から唐松岳を縦走した。
その折、八方尾根を下る途中で高嶺棕櫚草と出会えた。
花姿が脳裏に焼き付いている。
「令和陸年(皇紀2684年)8月12日、記」
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8月
11日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の花ⅩI〟❖ ’24-224 ❖》
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ミネウスユキソウ(峰薄雪草) キク科(Asteraceae)
学名:Leontopodium japonicum Miq. var. shiroumense Nakai ex Kitam.
synonym Leontopodium japonicum Miq. form. shiroumense (Nakai ex Kitam.) Ohwi
和名の由来は高山に生えるウスユキソウ。
白色の苞葉が白く、薄雪が積もったように見えることから。
葉は長さ2~4㎝、幅0.5~1㎝の披針形~長楕円形。
葉の両面に綿毛が生える。
包葉は茎葉よりやや小さく、長さが不揃いで、星形につく。
頂部に小さな頭花を数個を付ける。
頭花は球形に近く、花柄がなく、あってもごく短い。
花は筒状花のみ、花冠は白色、先が5裂する。
総苞は長さ約4㎜の球状鐘形。痩果は長さ1.5㎜、冠毛がある。
ウスユキソウは頭花に短い柄があり、頭花がやや長い。
ハッポウウスユキソウは葉が斜上する。
《 赤岳登山で見た花〝峰薄雪草〟8月草花ⅩI ❖ 1962/夏 ❖ 》
県界尾根を下り始めると、急降下といった感じ!!
岩場を下る・・鎖で下る場所で待っていると植物が目に入る。
そんなところを下ると峰薄雪草を見つけた。
名前も知らない高山植物。帰宅後、図鑑で分かった花。
後々、欧州アルプスで見たエーデルワイス似。
印象深く覚えている植物。
「令和陸年(皇紀2684年)8月11日、記」
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8月
10日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の植物Ⅹ〟❖ ’24-223 ❖》
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ミヤマアカバナ(深山赤花) アカバナ科(Onagraceae)
学名:Epilobium hornemannii Rchb.
synonym Epilobium hornemannii subsp. hornemannii(狭義)
ミヤマアカバナ(深山赤花);
北海道、本州中部地方以北に自生。
北アメリカ(カナダ、USA、アラスカ)原産。
標高50mの山地から3700mの高山帯に自生する多年草。
小川や湖の岸辺、低地帯の牧草地、ヤナギの湿地、
砂利の尾根、ガレ場の斜面、道路脇の溝等に生える。
茎はしばしば株状になり紅色を帯び、低い2稜上に白い曲がった毛が並ぶ。
葉は短い柄があって対生するがときに上部で互生する。
下部の葉は小さく、長楕円形~倒卵形、鈍頭。
中部の葉はやや光沢があって長さ1-4cm、幅0.3-1.2cmの披針形で腺毛を散生。
縁に不明瞭な細かい鋸歯があり、先はやや鈍頭。
茎の上部の葉腋から花柄を出し、淡紅色の花をつける。
花弁は4枚、長さ3.5-4mmの長倒卵形で先は2浅裂する。
萼は4個で長さ3-4.5mm、花柄とともに腺毛があり、裂片は披針状長楕円形。
雄蕊は8個でうち4個は長い。子房に腺毛があり、柱頭は棍棒状。
高山で見られるアカバナの仲間は、ほかにシロウマアカバナ、
アシボソアカバナ、イワアカバナ、葉の細いヒメアカバナなどがある。
皆よく似ていて見分けがつきにくい。
中でも本種とシロウマアカバナは外見からの区別は不可能。
ミヤマアカバナは、種子に細かい乳状突起があり、
シロウマアカバナはそれがない。
《 赤岳登山で見た花〝深山赤花〟8月草花Ⅹ ❖ 1962/夏~ ❖ 》
八ヶ岳の色々な登山道・麓で良く見かけた。
地味だが可愛い花である。
「令和陸年(皇紀2684年)8月10日、記」
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8月
9日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の花Ⅸ〟❖ ’24-222 ❖》
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イワウメ(岩梅) イワウメ科(Diapensiaceae)
学名:Diapensia lapponica L. var. obovata
別名:フキヅメソウ、スケロクイチヤク。
※ イワウメ科イワウメ属の常緑小低木。高山植物。※
植物名は、岩場に生え、花がウメに似ていることでついた。
高山帯の岩棚や岩隙に生える常緑の小低木だが、苔のようにも見える。
岩場で多数分枝しながら這う様に細い枝を張り広げる。
枝高3cmほどで密、群落をつくる姿は自己防衛してるようだ。
初夏に、華やかな花々に先駆け、低い丈に見事な花を上に向けて開く。
その姿は、高山植物といった風格を漂わせる。
葉は、ほぼ無柄。茎に密な螺旋状に葉は互生し厚い革質で光沢がある。
長さ0.6-1.5cm、幅2-5mmの倒卵形で全縁、先は円い。
基部は次第に狭まってやや茎を抱く。
表面は濃緑色~帯褐色で中脈はくぼみ、裏面は淡緑色。
枝先に短い花茎を伸ばし黄色味を帯びた白色花を上向きに1個付ける。
萼は緑色で5裂し、裂片は長さ5-7mmの長楕円形で直立する。
萼に接して2-3個の楕円形の苞がある。
花冠は短い鐘形で5中裂し裂片は卵円形で先に微歯がある。
花冠は盛りが過ぎると赤みを帯びる。
中心の黄色い5個の雄蕊がよく目立つ。
花糸は花筒上部に付き花冠裂片と互生する。
仮雄蕊はない。子房は上位で3室、柱頭は3個。
咲き始めから淡紅色の花を付けるものが紅花岩梅。
葉の幅が2mmに満たない細いものを細葉岩梅。
《 赤岳登山で見た花〝岩梅〟8月草花Ⅸ ❖ 1962/夏 ❖ 》
赤岳周辺も高山植物の宝庫でもある。
横岳から硫黄岳にかけての花々は、見事・・華麗だが。
真教寺尾根から県界尾根も見どころがある。
意識しないと鎖場が多い尾根上部、花を鑑賞する暇はないか。
「令和陸年(皇紀2684年)8月9日、記」
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8月
8日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の花Ⅷ〟❖ ’24-221 ❖》
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ミヤマキンバイ(深山金梅) バラ科(Rosaceae)
学名:Potentilla matsumurae Th. Wolf.
別名:オクミヤマキンバイ(奥深山金梅)
ミヤマキンバイ(深山金梅);
日本の本州中部以北から北海道にかけて分布する。
亜高山帯から高山帯の砂礫地や草地に自生する高山植物。
高山植物を代表する花の1つ。
草丈は10~20㎝で直立し、茎には多くの毛がある。
葉は3出複葉。小葉は、倒卵形で1.5~2.5㎝で表面は光沢がある。
縁には粗く浅い鋸歯ありイチゴの葉に似ており縁に多少毛もある。
花は、茎頂に直径1.5~2㎝ほどの黄色い花を1~2個咲かせる。
花弁は広倒卵形で5枚、花弁の先は少し凹み、付け根部分が橙黄色。
萼片と副萼片は同長で副萼片の幅がやや広い。雄蕊20個。雌蕊は多数。
和名の「深山金梅」は、高山に咲くキンバイ(金梅)と言う意味。
「金梅」は花の色が黄色で形が梅の花に似ている所から名付けられた。
《 赤岳登山で見た花〝深山金梅〟8月草花Ⅷ ❖ 1962/夏 ❖ 》
八ヶ岳は、南北に連なっている。南八ヶ岳と北八ヶ岳。
この八ヶ岳連峰は、高山植物の宝庫でもある。
南八ヶ岳は、岩峰。北八ヶ岳は、森林って感じだ。
そんな中で黄色い花は似ているものが多く、見分けが難しい。
注意深く見なければいけないのは葉である、と先輩から聞いた。
大まかな見分け方;
ミヤマキンバイの花弁は5枚で先端が凹み、小葉は3個で切れ込みが浅い。
シナノキンバイの花弁は5~7枚、葉は深い切れ込みがある。
ミヤマダイコンソウの花弁は5枚、葉は丸い。
ミヤマキンポウゲの花弁は5枚、直径1cm程度で、茎に付く葉は細長い針状。
「令和陸年(皇紀2684年)8月8日、記」
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8月
7日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山の花Ⅶ〟❖ ’24-220 ❖》
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クモマナズナ(雲間薺) アブラナ科(Brassicaceae /Crucifera)
学名:Draba sakuraii var. nipponica
別名:タカネナズナ(高嶺薺)、ミヤマナズナ(深山薺)
亜高山~高山帯の岩場などに生える多年草。
岩場の隙間やくぼみにへばりつくように生えている。
草高9~15 cm程。茎は株立ちになる。
根出葉は、へら状線形~倒披針形。
上半部に深い鋸歯、表面は光沢がある。
葉にはふつうの毛、2つに分かれる毛、
そして「星状毛」が密生している。
花をつける茎には数枚の茎葉が互生。
花をつけない茎は1cm~2cmの
ごく短い数枚の葉がかたまってつく。
葉は、基部で茎を抱いている。
縁には細長く尖ったギザギザ(鋸歯)がある。
花は短い花序の先に付く。
花弁は白色で倒卵状楕円形。
長さ6ミリ程の4片花。
中部地方に分布する。日本固有変種。
八ヶ岳では稜線で見られる。
クモマは「雲間」で高山を意味する。
アブラナ科の果実の形は色々ある。
楕円形、円柱形、ハート型等々。
こういう果実を「角果」と呼ぶ。
花期は6月~8月上旬。絶滅危惧 Ⅱ類 VU種。
《 赤岳登山で見た花〝雲間薺〟8月草花Ⅶ ❖ 1962/夏 ❖ 》
赤岳から硫黄岳の縦走路沿いでは高山植物が多く見られる。
山のアルバイトで八ヶ岳全山くまなく歩いた(大学・学部時代)。
夏以外の季節では、横岳の大同心、小同心の登攀に結構かよった。
「令和陸年(皇紀2684年)8月7日、記」
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