8月
31日,
2024年
《雅羅・/・襍懐古〝山花ⅩXXI〟❖ ’24-244 ❖》

花の少ない時期に純白の花を見せる姿は、瀟洒そのものである。
花茎の高さは10cm位。先端に直径約2cm位の白い花をつける
白い花弁は6~8枚、花弁の先端はくぼみ、葉には毛がない。

採取者は、千葉高等園芸研究科生の清水基夫。後にキタダケソウと命名された。
北岳山頂周辺のみに生育している超希少種の高山植物。
姿は、ハクサンイチゲに似ているが、草丈は10-25cm。
茎葉(根生葉)は1-3個、柄はなく2回3出複葉。
小葉は、丸みがありやや白っぽい。3深裂して更に裂ける。
花は茎頂に1-2輪で2-2.5cm、花弁は、6-8枚、萼も5枚。
キタダケソウは、雪融けすぐの7月はじめに咲く高山植物。
日本での近縁種は、北海道のヒダカソウとキリギシソウ。
これらはすべて氷河期からの生き残りの絶滅危惧植物。
キタダケソウの花期は梅雨期と重なるので中々行き会えない。
又、かつて園芸用に盗掘されたことで激減している。

「北岳」の名前が付いている野草は他にもあるがキタダケソウは、特別。
思い出以上に今が気になる。今年の初夏の状況をネット等で調べてみると、
なんとか生育は、維持されているようだ。
昔、出会えたことを思い出しながら高山植物を思って見た。
自然淘汰、環境の変化、登山者の変異、等々思うと・・・。
8月の1ヶ月間、山の植物を再考してみた。保護=入山禁止か!?!
誰でも行ける場所ではない高所。それでもお花畑は徐々に荒化してる。
自然に対する人間・動物の行動に警鐘を。仲間だけでも気をつけたい。
而して再訪をもしたく思う。高山植物は、魔物だ!!
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