《雅羅・/・襍懐古〝山花ⅩXXI〟❖ ’24-244 ❖》

キタダケソウ(北岳草)キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Aconitum kitadakense
絶滅危惧Ⅱ類 (VU) / 環境省レッドリスト2020 , 2020 . 
梅雨時、北岳山頂付近の草地や岩場だけに自生する日本固有種の多年草。
花の少ない時期に純白の花を見せる姿は、瀟洒そのものである。
花茎の高さは10cm位。先端に直径約2cm位の白い花をつける
白い花弁は6~8枚、花弁の先端はくぼみ、葉には毛がない。
1931(昭和6)年7月17日北岳山頂直下で採取された花は、新種と分かった。
採取者は、千葉高等園芸研究科生の清水基夫。後にキタダケソウと命名された。
北岳山頂周辺のみに生育している超希少種の高山植物。
姿は、ハクサンイチゲに似ているが、草丈は10-25cm。
茎葉(根生葉)は1-3個、柄はなく2回3出複葉。
小葉は、丸みがありやや白っぽい。3深裂して更に裂ける。
花は茎頂に1-2輪で2-2.5cm、花弁は、6-8枚、萼も5枚。
キタダケソウは、雪融けすぐの7月はじめに咲く高山植物。
日本での近縁種は、北海道のヒダカソウとキリギシソウ。
これらはすべて氷河期からの生き残りの絶滅危惧植物。
キタダケソウの花期は梅雨期と重なるので中々行き会えない。
又、かつて園芸用に盗掘されたことで激減している。
《 北岳の花〝北岳草〟8月山花ⅩXXI  ❖ 1970~/夏 ❖ 》
「北岳」の名前が付いている野草は他にもあるがキタダケソウは、特別。
思い出以上に今が気になる。今年の初夏の状況をネット等で調べてみると、
なんとか生育は、維持されているようだ。
昔、出会えたことを思い出しながら高山植物を思って見た。
自然淘汰、環境の変化、登山者の変異、等々思うと・・・。
8月の1ヶ月間、山の植物を再考してみた。保護=入山禁止か!?!
誰でも行ける場所ではない高所。それでもお花畑は徐々に荒化してる。
自然に対する人間・動物の行動に警鐘を。仲間だけでも気をつけたい。
而して再訪をもしたく思う。高山植物は、魔物だ!!
初めて北岳に登った頃は、こんなに整備されていなかった。
整備された、とはいっても岩稜等々、厳しさは変わっていない。
ましてや高齢者にとっては登山は厳しい。
だが、ブログに記してみると今一度、花々と会いにいってみたくなる。
来年に向かって身体を鍛えよう、と思ったこの一ヶ月だった。

天幕の中でラジオを聞きながら天気図を書き天気予報をしたものだ。
山・花、撮りたい欲求は募るばかりである。
※以上の画像は、すべて借り物です。※

「令和陸年(皇紀2684年)8月31日、記」


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