《雅羅・/・襍懐古〝山花ⅩXV〟❖ ’24-238 ❖》

トウヤクリンドウ(当薬竜胆) リンドウ科(Gentianaceae)
学名:Gentiana algida Pall. 
トウヤクリンドウ(当薬竜胆); 多年草。
本州の中部以北の高山砂礫地や乾いた草地に自生。開花は、8~9月。 
草丈10~30cm位。根茎は短く茎は1又は2本、直立し分枝せずほぼ無毛。
花をつける茎は根出葉がなく、上部に数対のロゼット状茎葉がある。
茎葉の葉身は、茎を抱き披針形で長さ2~5cm。葉柄は長さ5~10㎜。
花をつけない茎は新しい短枝の先に根出葉を束生し、葉身は線状披針形。
花は茎頂か上部葉腋につく。花冠は筒状、長さ3.5~4cm、黄白色で青緑色斑紋がある。
花冠の先は5裂、裂片は斜上し、ほとんど平開せず、裂片の間にある副片は低い。
萼は、鐘形。長さ1.5~2cmで5裂し、萼片は三角状披針形で筒部と同長かやや長い。 
雄蕊は花冠筒部の中間につく。花糸は長さ1.3~1.6㎜。
葯は狭楕円形、長さ2.5~3.2㎜。花柱は長さ4~6㎜。柱頭は裂片が線形。


北海道に自生してるものは、草丈が低く花が5cm以上ある由。
クモイリンドウ(雲居竜胆)と呼ばれている。
大雪山のみで見られるもので別名はエゾトウヤクリンドウとも言われる。
本州で見られるトウヤクリンドウの亜種とも考えられている。
北岳に見えるトウヤクリンドウは、8月下旬に開花するようだ。
リンドウ類は天気が悪いと花冠が開かない傾向がある。
が、このトウヤクリンドウの花は、良い天気でも余り開かず半開状態。
《 北岳の花〝当薬竜胆〟8月山花ⅩXV  ❖ 1967/夏 ❖ 》
北岳周辺は、高山植物の宝庫である。
そこは、他の有名な高山植物観察地と異なり真の岳人の世界だった。
山歴も重ねて夏の剣岳に登攀し、下山。
日にち余裕があって剣沢キャンプ場で一泊。
別山まで行ってみた事があった。
その別山でトウヤクリンドウを観ていた人たち、
スカートをはいた観光客の団体客だった。
随分と昔の事だ。
又、八ヶ岳の硫黄岳では、この花を観ると秋を実感できた。
思いである花の一つだ。

「令和陸年(皇紀2684年)8月25日、記」


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