本種は、ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属の樹高1~3メートルの常緑低木です。
葉は革質で形は長楕円形で先端は尖り、基部は楔形で葉柄に流れ、長さ5~15センチ、幅1.5~3.5センチ、歯の表面は無毛、裏面は淡褐色の綿状の毛が密生しています。
花期は5~6月で、枝先に総状花序を出し、数個の5裂した漏斗鐘型の花を咲かせます。
花の色は、紅紫色で、蕾のときは色が濃いが、開花するにつれて色が薄くなります。
須磨離宮公園は、約100年前に皇室の別荘として造営された 「武庫離宮」 の跡地に、今上天皇(当時皇太子殿下)のご成婚記念事業として整備され、1967(昭和42)年5月1日に開園、今年50周年を迎えています。
園内の「王侯貴族のバラ園」は、皇室や王室、芸術家の名前がつけられた約180種4000株のバラが植栽された関西屈指のバラ園と評されており、開園以来、多くの方々に親しまれています。
ファルコン植物記の <バラ> の多くは、このバラ園にて撮影しています。
今年開園50年を迎える須磨離宮公園では、開園50周年を記念し、「須磨離宮公園オリジナルローズ」(<藤岡友宏>氏より寄贈)の新種のバラの育成に着手することになりました。今秋の一般公開が楽しみですが、明日5月13日(土)から5月28日(日)まで、『春のローズフェスティバル2017』が開催されます。
春と秋、バラが噴水を中心軸にして東西に対称的な形で咲き誇ります。特に春には、「原種のバラ」 や 「オールド・ローズ」、「つるバラ」 が年に1度開花する貴重な見学機会になります。
春に蔓を伸ばし、夏にかけてが 【ヒルガオ】 の開花時期だと思いますが、早くもきれいな花を咲かせているのを見つけました。
【ヒルガオ】は、ヒルガオ科ヒルガオ属の蔓性の多年生植物です。
「アサガオ」 と同様に朝に開花しますが、昼になっても花は開いたままが名の由来です。
花径5~6センチ、花の形は漏斗状、結実することはまれで、地下茎で繁殖していきますので大半は雑草扱いされています。
黄色の<バラ>の元祖ともいうべき、原種の<バラ>【ロサ・フォエティダ】です。
グルジアのカフカース山脈山麓の丘陵地帯を原産地とする、バラ科バラ属の種です。
別名として、「オーストライアン・イエロー」や「オーストラリアン・フライヤー」と呼ばれています。
多くの人々が不快に感じる軽い匂いのあるためにラテン語で「悪臭のある」という意味を持つ「foetidus」という名が付けられています。
原産地以外の広い地域で生育しますが、雨と特に黒星病の害を受けやすい品種です。
東アジアの温帯から冷帯にかけて分布していますバラ科バラ属の【ハマナス(浜茄子)】は、樹高1~1.5mの落葉低木です。
5月~8月に花を咲かせ、8月~10月に結実します。根は染料などに用いられ、花はお茶に、果実は <ローズヒップ> として食用になり、親指ほどの大きさで赤く熟し、弱い甘みと酸味が味わえますが、芳香は乏しいです。
【ハマナス】は、海岸の砂地に多く蠅、果実が「ナシ」の形に似ているので「ハマナシ」と名が付けられ、それが訛って「ハマナス」となっていますので「ナス【茄子)}とは課㎜系が去りません。
江戸時代にオランダ医師<シーボルト>によりヨーロッパに渡り、各種「バラ」と交配させて、多くの園芸品種が生み出されています。
中国原産の<ボタン>の花は、日本をはじめとしたアジア地域では、古くから「花の王様」よ呼ばれ、別名として、「百花王」や「花王」とも呼ばれています。
ボリュームたっぷりの鮮やかな姿は、美人のたとえにも使われ、一輪あるだけで気品と風格が漂います。
<ボタン>は、9種ほどの原種から様々な園芸品種が生み出されています。
本種は<ボタン>でありながら、<ツバキ>の名が付けられている、愛好家にとっては悩ましい品種名です。
【オオデマリ】は、日本原産種で、英名では「ジャパニーズスノーボール」と呼ばれているスイカズラ科ガマズミ属の植物です。
樹高が2~3メートルになる低木で、5月~6月に直径10センチを超える球状に密集した花を咲かせます。花の咲き始めは黄緑色ですが、開くと白色になります。
花は雄しべと雌しべの退化した「装飾花」で実はできません。
本種は、「ヤマデマリ」の両性花(雄しべと雌しべがあり実をつけることができる花)がすべて「装飾花」に変化した栽培種とされています。
春に小さな花を球状に咲かせる 「コデマリ」 は、バラ科の植物で、名称が似ていますが、本種とは違う植物です。
ツツジ科ツツジ属の落葉低木の【コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)】です。
中部地方から関東に分布する「ミツバツツジ」に比べて葉が多少小さいのが名の由来で、本州中部以西から九州にかけて分布しています。
樹高は2~3メトルになり、3~4月頃に、紅紫色~淡紫色の直径3センチ程度の花を多数咲かせます。
1本の雌しべを取り囲むように10本の雄しべがあり、花粉は細い糸につながったような形状をしていて、昆虫の体に付着しやすい構造になっています。
兵庫県西宮市にある広田神社には、2万株という群生地があり、県の天然記念物に指定されています。
以前にも一度この 樹木をアップ していますが、開花時期と花の形の特徴で<サクラ>かなとおもっていましたが、どうやら八重咲きの<ハナモモ>であることがわかりました。
ハナモモ(花桃)は、バラ目バラ科サクラ属の耐寒性落葉低木で、原産地は中国。花を観賞するために改良されたモモで、花つきがよいため、主に花を観賞する目的で庭木などによく利用される。日本で数多くの品種改良が行われ、種類が豊富。観賞用のハナモモとして改良が行われるようになったのは江戸時代に入ってからで、現在の園芸品種の多くも江戸時代のものが多い。サクラの開花前に咲くことが多い。
開花している赤色と白色の二色を源氏と平家に見立てて「源平咲き」と呼ばれているようです。何とも不思議な姿に、自然界の奥深さを改めて感じながら眺めておりました。
この現象は、花弁の中にあるPeace遺伝子が関連しているようです。「源平」は1個体内に赤色の花のみをつける枝と、斑入り(白地にピンクの斑)の花をつける枝が混在しています。花弁はこの遺伝子が発現すると赤色に、発現しないと白色になることが、実験的に確認されています。
【カタクリ(片栗)】は、ユリ科カタクリ属に分類されている多年草です。
早春に10センチ程度の花茎を伸ばし、薄紫色から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせます。
蕾は地上に出てから10日ほどで開花させます。開花後は、茎や葉は枯れてしまいます。ひと群生の開花期間は2週間程度しかないため、「ニリンソウ」と共に<スプリング・フェメール(春の妖精)>と呼ばれる所以です。
種子には、蟻が好む「エライオソーム」という物質が付いているため、 「スミレ」 と同様に、巣に持ち込まれた種子は、また蟻によって地上に運ばれ、新天地で新しい芽を出すことになります。
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