8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前日比60銭円安・ドル高の「1ドル=147円70〜80銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=147円90銭」、高値は「1ドル=147円64銭でした。米長期金利が上昇したことなどが円売り・ドル買いを誘っています。
同日の米債券市場で10年債利回りは、債券価格は安くなる前日比(0.03%)高い(4.28%)で終えています。米労働市場の減速や米利下げ観測を背景とした金利低下が一巡し、この数日、緩やかに金利が上昇しています。同日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価などが反発したのも低リスク通貨とされる円の売りを誘いました。
来週12日には7月の米消費者物価指数(CPI)が発表されます。「CPIがインフレ加速を示し、米国債利回りとドルの上昇につながるとの観測があり、(CPI)発表前に主要通貨に対するドルの売り持ち高を手じまう動きがみられました。
円の下値は堅く、<トランプ米大統領>が7日に
米連邦準備理事会(FRB)の<クグラー理事>の後任に米大統領経済諮問委員会(CEA)の<スティーブン・ミラン委員長>を充てると発表しました。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを主張する理事が増えることで金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りなどに下押し圧力がかかり、ドルの売り要因となりそうです。