本日<9:30>より「NHK-BSプレミアム4K]にて、1954年3月31日より公開されました、<溝口健二>監督が、『安寿と厨子王丸』の童話でも知られる説経節の演目を基にした<森鴎外>の小説を映画化した『山椒大夫』の放送があります。
平安時代末期。越後を旅していた「厨子王」と「安寿」の兄妹は、人買いに騙され母親と離れ離れになってしまいます。丹後の豪族「山椒大夫」のもとへ奴隷として売られた2人は過酷な労働を強いられ、10年の月日が流れます。
ある日、兄妹は思いがけず母親の消息を知り、「安寿」は自分を犠牲にして「厨子王」を逃亡させます。
「玉木」に<田中絹代>、「厨子王」に<花柳喜章>、「安寿」に<香川京子>、「山椒大夫」に<進藤英太郎>、「仁王」に<菅井一郎>、「吉次」に<見明凡太郎>、「小萩」に<小園蓉子>、「姥竹」に<浪花千栄子>、「巫女:」に<毛利菊江>ほかが出演しています
ラストの海のシーンは、
<ジャン=リュック・ゴダール>監督が『気狂いピエロ』(1965年)で引用したことでも知られ、1954年・第15回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した作品です。