6月の米卸売物価指数「2・3%上昇」@米労働省
7月
17日
16日、米労働省が発表しました6月の米卸売物価指数(PPI)は、最終需要向け財・サービス)は、前月比横ばい、前年比「2.3%上昇」でした。輸入関税による商品価格の上昇がサービス部門の価格下落で相殺されています。
市場予測(0.2%上昇)を下回りました。一方、関税措置による投入コスト上昇の影響を受けやすい耐久消費財など一部のモノの価格は(0.3%上昇)でした。
5月は前月比(0.3%上昇)(前回発表値0.1%上昇)、前年比(2.7%上昇)(同2.6%上昇)に上方修正されています。
サービスコストの軟化が持続すれば、関税に起因するインフレ高進が経済全体にわたる広範な価格上昇圧力につながらないとの見方がある一方で、今回のデータは<トランプ米大統領>が4月に発表した包括的な関税措置がインフレを押し上げ始めていることを示唆しています。
これらを踏まえ、連邦準備理事会(FRB)は利下げ再開を巡り慎重な姿勢を維持する公算が大きいとみられています。