昨日、33度を超える気温の中、コウチュウ目(鞘翅目)カブトムシ亜目(多食亜目)ゾウムシ科の【マダラシゾウムシ(斑脚象鼻虫)】を見つけました。
体長は、名称の由来となっています長い〈口吻〉を除くと15ミリぐらいです。体の地色は黒ですが、全体に黄褐色、灰黄色、灰白色等の〈鱗毛〉が斑紋を作るように密生しているので黒くは見えません。
頭部は短くて半球状になっており、口吻は長くて、前方に向かって細くなっていますが、普段は前胸の腹部にある溝に格納されていいます。肩の部分に1個の顕著な瘤条の隆起があります。歩脚には黄褐色と灰褐色の〈輪紋〉があり、各歩脚の腿節は末端部が棍棒状に太くなっており、その内側には1つの歯状突起があります。
「ウルシ」の新芽を食害すると言われますので害虫ですが、被害は軽微です。5月~10月に平地から山地まで出現し、広葉樹林で「アラカシ」や
「ヌルデ」に見られる普通種です。