「1ドル=146円76銭~146円77銭」(7月11日)
7月
11日
11日の東京外国為替市場で、円相場は反落でした。17時時点では前日の同時点に比べ62銭の円安・ドル高の「1ドル=146円88〜90銭」で推移しています。
10日、<トランプ米大統領>は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でカナダからの輸入品に対して8月1日から(35%)の関税を課すとの書簡を公表しました。米国が交渉中の各国に対して強硬的な関税政策を推進するとの思惑が一段と強まりました。
日銀が10日に公表しました7月の地域経済報告(さくらリポート)は、米国の関税政策への警戒感がにじむ内容でした。関税の影響で企業収益が下振れした場合は、賃上げの実施に懸念を示す声も紹介されています。米関税政策の不確実性から日銀が追加利上げに慎重になるとの見方が強まったことも円相場の重荷となりました。
10時前の中値決済に向けては、輸入企業など国内実需筋による円売り・ドル買いが活発だったとの観測が広がったことも円相場を下押ししています。