23日の東京外国為替市場で、円相場は大幅に6営業日続落でした。17時時点では前週末の同時点に比べ1円94銭の円安・ドル高の「1ドル=147円34〜35銭」で推移しています。17時すぎに「1ドル=147円47銭」近辺と、5月中旬以来およそ1カ月ぶりの安値をつけています。
22日にはイラン国会が原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を封鎖する決議をしたと伝わりました。地政学リスクを背景に原油先物相場が上昇しました。原油供給が細って原油価格が高止まりすれば、エネルギーの大半を輸入する日本の貿易赤字が拡大するとの思惑で、円売りが活発になった面もありました。
米国の関税政策が米景気を下押しするとの見方から、投機筋の持ち高は円買い・ドル売りに傾いているとみられています。円安圧力が強まるなか、投機筋から持ち高調整などを目的とした円売り・ドル買いが出やすいとの観測も円相場の重荷でした。