16日の東京外国為替市場で、円相場は反落でした。17時時点では前週末の同時点に比べ40銭の円安・ドル高の「1ドル=144円19〜21銭」で推移しています。
原油高で米国のインフレ率が上昇するとして前週末の米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を見込む円売り・ドル買いが出ました。17日に日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、持ち高調整の円買いも入って底堅く推移しています。
イスラエル軍による13日のイラン攻撃を受け、双方の応酬が続いています。中東情勢の地政学リスクが意識されるなかで原油先物相場が高止まりしています。資源高をきっかけに米国のインフレ懸念が高まり、前週末の米長期金利は上昇し、朝方は円売り・ドル買いが先行でした。
もっとも円売りの勢いは続きませんでした。16日の東京市場では日銀会合の結果発表を控えて、国内長期債にも売りが出ました。国内金利の上昇を背景に円売り・ドル買いが一服すると、持ち高調整の円買いも入り、円相場の下げ幅は限られています。