19日、トヨタ自動車グループの豊田自動織機が、トヨタやグループ企業などによるTOB(株式公開買い付け)を受け入れる方針を固めています。トヨタなどはメガバンクの融資も活用して月内にも実施し、豊田織機の非上場化を目指します。
豊田織機はトヨタグループの源流と位置付けられる企業です。トヨタが株式の(約24%)、グループのデンソーが(約7%)、<豊田章男>が会長を務めるトヨタ不動産が(約5%)を保有しています。
豊田織機の時価総額は19日時点で約5兆4000億円に上り、買収総額はそれを上回る公算が大きいが、資金の確保に一定のめどが立ったとみられます。
一方、豊田織機はトヨタ株を(約9%)、デンソー株を(約5%)保有し、近年は株主の海外投資ファンドから資産の有効活用などを強く要求されています。非上場化により、経営の自由度を確保することなどの狙いがあります。