30日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は7営業日ぶりに反落して始まりました。
米(GDP)がマイナス成長となるのは2022年1〜3月期以来になります。市場予想は(0.4%増)でした。関税の引き上げを前にした駆け込み輸入の急増が(GDP)を押し下げています。個人消費の減速も響いたようです。
(GDP)では個人消費支出(PCE)物価指数で食品とエネルギーを除くコア指数の上昇率(前期比年率)が(3.5%)と、2024年10〜12月期の(2.6%)から加速しています。市場では、多くのノイズがあるものの、成長ペースの鈍化とインフレ率の高止まりを示しているとみられています。
30日朝発表の4月の全米雇用リポートは非農業部門の雇用者数が前月比6万2000人増と、市場予想(12万人増)を下回りました。労働市場の減速を示したとの見方も株式相場の重荷となっています。
ダウ平均株価の構成銘柄では、アマゾン・ドット・コムやエヌビディア、マイクロソフトが安く、ゴールドマン・サックスとナイキも下げていますが、ベライゾン・コミュニケーションズが高く推移しています。
ダウ平均株価は、前日比141ドル74セント(0.35%)高の4万0669ドル36セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比14.98ポイント(0.086%)安の1万7446.34で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比8.23ポイント (0.15%)高の5569.06で終えています。