『逆火』@<内田英治>監督
4月
24日
俳優<北村有起哉>主演、<内田英治>監督による完全オリジナル脚本の映画『逆火(ぎゃっか)』が、2025年7月11日より公開されます。
本作は、現代社会の抱える問題や矛盾を映画制作現場という舞台を通して、人間の表と裏を炙り出していくヒューマンサスペンスです。<内田英治>監督の原案を、監督と『サイレントラブ』(2024年)の<まなべゆきこ>が共同で脚本を手掛けています。
家族のことを顧みず、いつかは映画監督になることを夢見ながら撮影現場で働く助監督の「野島」が、次の仕事となるある少女の自伝小説の映画化の現場を切り盛りするところから、物語が動き出します。主人公の助監督「野島」役を<北村有起哉>、そして、自伝小説で成功した疑惑のヒロインを<円井わん>が演じています。
<円井湾>は、2025年度後期の連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)のヒロインの幼なじみ役として出演、今後の活躍に注目が集まること必至の若手俳優です。さらに、理想論を振りかざす映画監督役に「かもめんたる」の<岩崎う大>、揉め事を回避したいプロデューサー役に<片岡礼子>、野島の妻役に、大山真絵子>、野島の娘役に<中心愛>がキャスティングされています。
貧しい家庭で育ち亡き父の介護をするなど苦労して成功した少女「ARISA」でした。ところが、周囲の話しを聞くうちに、小説に書かれている美談とは程遠い〈ある疑惑〉が浮き彫りになっていきます。この女は、悲劇のヒロインなのか、それとも犯罪者なのかー?映画化の根底を揺るがしかねない事態に陥ってもなお、名声を気にして理想論を振りかざすエゴイストの監督、現場任せで大ごとにしたくない会社員プロデューサー、ギャラのために続けたいスタッフとさまざまな思惑で撮影を中断したくない面々が、真実を追求する「野島」に圧力をかけてきます。
さらに、「野島」の口を封じるかのようにプロデューサーは、この現場を乗り切れば監督デビューができるかもしれないとささやくのでした。そして、真実が置いてきぼりにされたまま撮影は進められていきます。やがて疑惑の火は、家族をも巻き込み「野島」の日常は崩れ始めます。