23日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前日比588円20銭(1.72%)高の3万4808円80銭でした。
米中摩擦の緩和観測から、
前日の米株式市場で主要3指数が上昇したことで投資家心理が上向き、幅広い銘柄に買いが入りました。外国為替市場における円安・ドル高進行も支えとなりました。
22日、米ブルームバーグ通信は<ベッセント米財務長官>が非公開の会合で「中国との関税競争は持続的ではなく、状況は改善すると期待している」と発言したと報じ、関税による企業の負担が軽減するとの思惑から輸送用機器、電気機器、精密機器など輸出株を中心に買いが入り指数を押し上げました。
ただ、日経平均は買い一巡後は円安一服もあって利益確定売りや戻り待ちの売りが上値を抑えました。米中摩擦の緩和が進めば好材料なのは間違いありませんが、今週から決算発表が本格化するため無理に上値を追い求める投資家は少ないようです。
終値は3営業日ぶりに反発し、前日比648円03銭(1.89%)高の3万4868円63銭で終えています