<パウエルFRB議長>を「解任しない」@トランプ米大統領
4月
23日
22日、<トランプ米大統領>はホワイトハウスで記者団に対し、<パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長>を「解任するつもりはない」と明言しました。<トランプ大統領>が<パウエル(FRB)議長>への退任圧力を強めているとの見方から、市場ではドル売りが加速していました。
<トランプ大統領>は、(FRB)が「利下げを行う絶好の時だ」と改めて金融緩和を要求。<パウエル(FRB)議長>に対し、利下げを「早期もしくは予定通りに行うことを望んでいる。遅れるのは良くない」と語っています。
一方、<パウエル(FRB)議長>が金利を引き下げなくても「終わりではない」と言明。「彼を解任するつもりはない」と繰り返し、「利下げに関し、もう少し積極的になってもらいたい」と述べるにとどめています。
<トランプ大統領>の高関税政策の影響で、米国の景気が急減速するとの観測が強まっています。景気悪化を防ぐため、(FRB)に再三利下げを要求。<パウエル(FRB)議長>による利下げの判断が「遅過ぎる」と批判し、同氏の議長退任が「いくら早過ぎても早過ぎることはない」とSNSで主張していました。
そうした、<トランプ大統領>の言動で(FRB)の金融政策運営の独立性を巡る懸念が増大。米国が資金の安全な逃避先としての「信認」を失うとの見方から、ドルや米国債が下落していました。トランプ大統領>も市場のトリプル安の混乱を見過ごせず、ひとまず<パウエル(FRB)議長>への圧力を緩めたとみられます。