「1ドル=141円52銭~141円54銭」
4月
21日
21日早朝の東京外国為替市場で、円相場は上昇しています。8時30分時点は「1ドル=141円64〜66銭」と前週末17時時点と比べて75銭の円高・ドル安でした。8時すぎには「1ドル=141円51銭」近辺と2024年9月以来7カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけています。
週内に開く方向で調整している日米の財務相会談で円安是正が議論されるとの観測が円相場を押し上げているようです。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が、23日から米ワシントンで開催されるのにあわせて、<加藤勝信財務相>と<ベッセント米財務長官>が為替政策などを24日に会談する方向で調整しているようです。自国の輸出産業を重視する<トランプ米政権>が日本に円安・ドル高の是正を要求するとの思惑が根強く、円買い・ドル売りが優勢となっています。
18日、ロイター通信は米国家経済会議(NEC)の<ハセット委員長>が米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>の解任について「トランプ米大統領とそのチームが検討し続けている」と述べたと報じています。<トランプ大統領は<パウエル議長>が利下げに慎重な姿勢を示していることを非難し、<パウエル議長>の議長解任を検討しているとされています。
市場では法律上の面などから解任は現実的ではないとの見方が多いものの、金融市場が不安定化することへの警戒感が強く、「低リスク通貨」とされる円が買われている面もあるようです。