「1ドル=145円12銭~145円14銭」
4月
7日
7日早朝の東京外国為替市場で、円相場は大幅に上昇しています。8時30分時点は「1ドル=145円14〜16銭」と前週末17時時点と比べて1円13銭の円高・ドル安でした。8時すぎには「1ドル~144円82銭近辺まで上げています。
7日の東京株式市場で日経平均株価が大きく下げる可能性が意識されており、「低リスク通貨」とされる円に投資家のリスク回避姿勢が改めて高まっています。
4日の欧州市場では「1ドル=144円55銭」と、昨年10月以来の高値をつけていました。米長期金利は節目の(4%)を割り込んでいます。<トランプ米政権>の関税政策により、世界で報復関税の応酬となれば世界景気を下押しするとの懸念が広がっています。4日には中国政府が米国からのすべての輸入品に(34%)の追加関税をかけると発表しました。
米国の<ベッセント財務長官>は関税政策による景気後退リスクを否定しています。国内では<石破茂首相>が週内にも<トランプ米大統領>と電話会談する意向を示していますが、いずれも投資家心理を支える材料とはなっていません。
日本時間7日早朝のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で米ダウ工業株30種平均先物は大幅に下落し、7日の日経平均先物は「サーキットブレーカー」が発動されています。そうした中、「1ドル=145円台前半」では、損失覚悟(ロスカット)の円買い・ドル売りが入っているようです。