『a hope of NAGASAKI 優しい人たち』の<松本和巳>監督が、太平洋戦争時の東京大空襲を体験した人々の証言を記録したドキュメンタリー『東京大空襲 CARPET BOMBING of Tokyo』が、2025年3月14日より公開されます。
1945年3月10日、東京の下町を焼夷弾の嵐が襲いました。戦争の終結を急ぐアメリカ軍は、2時間半で10万人もの命が失われた東京大空襲をはじめ、山の手空襲、八王子空襲、さらに日本各地で爆撃を実行していきます。
すべてが焼き尽くされるなか、浅草の言問橋を渡り家に逃げ込んだ<上野さん>は、火災旋風に人が巻きあげられる様子を目撃します。<笹川さん>は浅草から上野方面へ逃げようとするが進むことができません。同じ頃、深川では<濱田さん>が炎をくぐり抜けて清澄庭園に逃げ込み、<関野さん>は中川の土手沿いの防空壕で耐えていました。
空襲を体験した31名の証言と膨大な資料の数々を通して薄れゆく戦争の記憶をよみがえらせ、戦争の悲惨さと平和の大切さを浮き彫りにしていきます。<MISIA>の『Everything』 の作曲などで知られる<松本俊明>が音楽を担当しています。