オレンジ色から「赤胴車」が復活@阪神電車
3月
5日
阪神電気鉄道は、急行用車両の8000系を、オレンジ色から「赤胴車」のデザインに変更すると発表しています。「赤胴車」への変更第1号となる8215編成は、2025年5月下旬ごろに運転を開始する予定です。
8000系は、1984年に登場しました急行用の車両です。当時の急行用車両はバーミリオンとクリームのツートンカラーで、その見た目から「赤胴車」と呼ばれていました。8000系は、2001年度から2015年度にかけて実施したリニューアル工事により、オレンジ色系統の塗装に変更されました。さらに、2020年6月に7990・7890形が引退したことで、阪神の「赤胴車」塗装はなくなり、1両が武庫川団地で保存されています。
同社は今回、多くの利用者から「赤胴車」復活の要望が寄せられていたことから、4月12日に阪神電車開業120周年を迎えることを記念して、8000系の塗装を「赤胴車」デザインに変更します。対象は8000系全19本で、2025年から3~4年かけて順次変更されます。
オレンジ色の現行塗装は、1995年デビューの5500系旧塗装と対をなすものとして、2001年デビューの9300系で採用されたものです。「プレストオレンジ」&「シルキーベージュ」というツートンカラーで、従来よりも淡い塗装とすることで、新しい阪神の急行電車のイメージを形作るとしていました。
一方、このオレンジ系統の塗装は、同社子会社が運営する阪神タイガースのライバル球団、読売ジャイアンツをイメージさせる色として、阪急阪神ホールディングスの株主総会で塗装変更を求める要望がたびたび挙がっていました。