東映最後の直営劇場である東京「丸の内TOEI」の閉館日が、2025年7月27日に決定しています。閉館プロジェクトが準備されていることも明らかになりました。解禁されたビジュアルには、開業時と現在の東映会館および映画館が向かい合わせにデザインされています。
「丸の内TOEI」は、1960年9月20日に竣工した東映の本社ビル・東映会館に、「丸の内東映」と洋画封切館である「丸の内東映パラス」としてオープンしました。2004年に名称を現在の「丸の内TOEI」に統一し、現行の2スクリーン体制で銀座の街で親しまれました。
閉館は東映会館の老朽化による再開発と本社の移転に伴うものです。昨年5月の時点で2025年夏の興行を目処に閉館することを発表しており、このたび正式な閉館日が決まりました。国内大手の映画配給会社が持つ最後の直営館でしたが、64年10カ月という長い歴史に幕を下ろします。
閉館に向けた関連事業については、同劇場を所管する映画興行部のみならず、各部署を横断したメンバーによる〈全社プロジェクト〉として進めていくといいます。コンセプトは「劇場へかかわるすべての人への感謝と、『映画館で映画を観る』ことの大切さを改めて訴求すること」。東映の名作をスクリーンで続々と上映する予定のようです。