「1ドル=152円33銭」
10月
26日
25日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比45銭円安・ドル高の「1ドル=152円25〜35銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=152円38銭」、高値は「1ドル=151円81銭」でした。
米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが優勢になりました。米経済の底堅さも意識され、円相場の重荷となっています。
朝方は上昇が一服していた米長期金利が次第に上げ幅を広げ、前日比(0.03%)高い(4.24%)で取引を終えています。米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが緩やかになるとの見方や、米大統領選挙の結果次第ではインフレ圧力が強まるとの観測を背景に債券には売りが出やすくなっています。米長期金利の先高観が強く、円売り・ドル買いにつながりました。
25日発表の9月の耐久財受注額は前月比(0.8%減)と、市場予想(1.0%減)ほど落ち込みませんでした。設備投資の先行指標とされる航空・国防を除く資本財の受注は(0.5%)増えています。(FRB)が利下げを開始し、11月5日の米大統領選挙を通過すれば企業は設備投資の計画が立てやすくなるとみて、需要が安定的になる初期の兆しとの受け止められています。
市場では、ミシガン大学が公表した10月の消費者態度指数(確報値)は速報値から上方修正され、市場予想を上回り、景気悪化への懸念が和らいでおり、主要通貨に対するドル買いにつながっています。
一方、日本では27日投開票の衆院選を控えており、市場では、選挙を巡る先行き不透明感は円相場の重荷となっているようです。