<藤井聡太竜王>(315)@第37期竜王戦七番勝負第3局
10月
26日
<藤井聡太竜王>(22/名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖の七冠)に<佐々木勇気八段>(30)が挑戦する第37期竜王戦七番勝負第3局が10月25日、京都市の「総本山仁和寺」で対局が始まりました。
竜王戦は、ここまで両者1勝1敗で並んでいます。第1局は<藤井聡太竜王>が得意とする角換わり腰掛け銀の将棋となり、最後に鮮やかな寄せを決めた<藤井聡太竜王>が先勝。第2局は<佐々木勇気八段>が矢倉の出だしから積極的な指し回しを見せ、1勝を返しています。
対局は、後手の<佐々木勇気八段>がダイレクト向かい飛車と大方の意表を突く作戦を採用。<佐々木勇気八段>が金銀3枚の堅陣を組んだのに対し、<藤井聡太竜王>はいったん7八に寄った玉を6八に戻し、左右のバランスを重視した布陣を敷きました。
戦端を開いたのは<藤井聡太竜王>で、5筋の位を取って<佐々木勇気八段>の角を追った後、8筋から仕掛けました。<藤井聡太竜王>は8筋に飛車を回し、2筋をがら空きにして<佐々木勇気八段>に角成を許す代わりに、後手の玉頭方面に戦力を集中させるという大胆な指し方に出ています。
25日夕、<佐々木勇気八段>が1時間11分の長考の末、56手目を封じ、1日目が終了しています。封じ手は<藤井聡太竜王>の▲9六歩と突いた手に、<佐々木勇気八段>がどう応じるかという局面。<藤井聡太竜王>がうまく攻めをつなげられるか、<佐々木勇気八段>が馬を活用して手厚く指せるか。対局再開後、しばらくは難解な中盤の攻防が続きそうです。
持ち時間各8時間の残りは<藤井聡太竜王>が3時間44分、<佐々木勇気八段>4時間40分となっています二日目の対局は、本日26日午前9時に再開されます。