9日午前の東京外国為替市場で、円相場は大幅に下落しました。12時時点は「1ドル=147円50〜52銭」と前日17時時点と比べて1円66銭の円安・ドル高でした。雇用関連指標の改善を受けて米景気懸念が後退しています。
8日に米長期金利が上昇し、日米で大きく開いた金利差に着目した円売り・ドル買いが優勢でした。早朝には「1ドル=147円83銭」近辺まで下落する場面がありました。
米株高を好感して9日午前に日経平均株価は一時800円あまり上昇するなど投資家心理が改善に向かうとの見方も「低リスク通貨」とされる円の売りを促しました。
売りが一巡した後、円相場は「1ドル=147円03銭」近辺まで下げ幅を縮める場面がありました。日本の3連休を控えるなか、大きく円安が進んだため持ち高調整を目的とした円買い・ドル売りも増えています。日本時間9日午前の取引で米長期金利の上昇が一服していることも円相場の支えとなっています。