11日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに大幅反発し、前日比2円80銭円高・ドル安の「1ドル=158円85〜95銭」で取引を終えています。
同日発表の
6月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げに動くとの観測が強まりました。一時は『1ドル=157円40銭」と、6月中旬以来の水準まで円高・ドル安が進みましたが、その後は円安に流れています。円の安値は「1ドル=161円62銭」でした。
(CPI)発表前は『1ドル=161円台半ば」で推移していましたが、発表後に4円以上円以上円高が進みました。市場では日本政府・日銀による円買いの為替介入の観測も浮上していますが、財務省の<神田真人財務官>は、介入について「コメントする立場にない」としています。
(CPI)は前月比で(0.1%低下)でした。市場予想(0.1%上昇)に反して、2020年5月以来のマイナスとなりました。エネルギーと食品を除くコア指数も前月比や前年同月比の伸びが市場予想を下回りました。高止まりしていた家賃の上昇率が鈍化し始め、インフレの抑制につながるとの見方が出ています。