「1ドル=160円83銭」
7月
6日
5日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前営業日の3日に比べて90銭円高・ドル安の「1ドル=160円75〜85銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=160円34銭」、安値は「1ドル=161円32銭」でした。
5日発表の6月の米雇用統計を受けて米長期金利が低下し、円が買われました。来週発表の米消費者物価指数(CPI)などを見極めたいとして円は買い一巡後は伸び悩んでいます。
雇用統計では失業率が(4.1%)と、5月から横ばいとの市場予想(4.0%)を上回りました。非農業部門の雇用者数は前月比20万6000人増と市場予想(20万人増)を上回りましたたが、4月と5月がともに下方修正されています。平均時給の上昇率は前月比、前年同月比ともに鈍化し、市場予想と一致しています。
雇用統計が労働市場の需給の緩和を示したと受け止められ、米利下げ観測が強まっています。米長期金利は債券価格は高くなる前日比(0.08%)低い(4.28%)に低下し、金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは約3カ月ぶりの水準に低下する場面がありました。日米金利差の縮小が円の買いを誘いました。