18日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日続落し、前日比20銭円安・ドル高の「1ドル=157円85〜95銭」で取引を終えています。米連邦準備理事会(FRB)が利下げ転換を慎重に判断するとの見方から円売り・ドル買いが優勢でした。円の安値は「1ドル=158円12銭」、高値は「1ドル=157円64銭でした。
18日、ボストン連銀の<コリンズ総裁>は「インフレ率が確実に目標の2%に戻る道にあるかどうかを判断するのは時期尚早だ」と述べたと伝わりました。リッチモンド連銀の<バーキン総裁>は同日、政策金利の変更にはより多くのデータが必要になるとの考えを示しました。(FRB)高官から利下げに対し慎重な発言が相次いでいます。日本と米国の金利差が開いた状態が続くとの観測が円相場を押し下げています。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)が18日に開いた理事会で政策金利を据え置いていますが、記者会見で<ブロック総裁>が「利上げを議論した」などと明らかにしています。対オーストラリアドルで円売りが進み、対米ドルに波及した面が出ています。
一方、円相場は下げ幅を縮める場面がありました。18日発表の5月の米小売売上高は前月比(0.1%増)と、市場予想(0.2%増)を下回りました。米経済の先行きに対する警戒が円買い・ドル売りにつながっています。