10日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前週末比188円26銭(0.49%)高の3万8872円19銭でした。
外国為替市場で円安・ドル高が急速に進行していることを受けて輸出関連株などに買いが入っています。日米の長期金利の上昇を手掛かりに、保険や銀行といったバリュー(割安)株の上昇も目立ちました。
前週末発表の5月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が市場予想を上回り、米労働市場の強さが意識されて米長期金利が上昇しています。米雇用統計の発表後は日米金利差を意識した円売り・ドル買いが膨らみ、
円相場は「1ドル=157円台」まで下落しています。東京市場ではトヨタやファナックなどが買われています。
日銀は13〜14日に開く金融政策決定会合で政策金利は維持しつつも、国債買い入れの減額を具体的に検討するとの見方が根強くあります。午前の国内債券市場では長期金利が(1%台)まで再び上昇し、金利上昇の恩恵を受けやすい保険株や銀行株の上げも目立ちました。
終値は、前週末比354円23銭(0.92$%)高の3万9038円16銭で取引を終えています。