ファルコン昆虫記(1107)【クロオオアリ】の働きアリ
6月
9日
昨日の神戸の最高気温は「27.7度」でした。蟻たちの活動も活発になってきているようで、炎天下の中、ハチ目アリ科オオアリ属の【クロオオアリ】の〈働きアリ〉が、<ダンゴムシ>や種類は不明ですが幼虫の死骸を一生懸命運んでいます。
〈働きアリ〉の体長は8~16ミリほど。8~12ミリの〈小型働きアリ〉と、12~16ミリで頭部が発達した〈大型働きアリ〉(兵隊蟻)が形態的に分化しています。全身が光沢のない黒灰色ですが、腹部の節は黒光りしています。
〈働きアリ〉は草木の上や地表で出会った〈ガ〉の幼虫などの小昆虫を、大顎や蟻酸で殺して巣に持ち帰るほか、巣の周囲の行動圏内に落ちている昆虫の死骸なども巣穴に運びこみます。
巣に運び込んだ獲物はそのまま貯蔵食料にするのではなく、食料庫の部屋に運び込んで〈働きアリ〉が速やかに解体し、肉の部分を甘露と同様に素嚢に収納します。