ファルコン昆虫記(1104)【トンボエダシャク】
6月
2日
「おっ」と思い、経験上まずはすぐに1枚撮影、真後ろからの撮影と思い移動した瞬間にひらひらと飛び立たれました、チョウ目(鱗翅目)シャクガ科エダシャク亜科の【トンボエダシャク(蜻蛉枝尺蛾)】です。
開帳48~58ミリ、活動時期は6月~7月、海外では中国・朝鮮に、国内では北海道から九州までに分布する昼行性の蛾です。名の由来は、腹の形状が蜻蛉に似て節模様があり、その帯模様の幅が広い事によります。
翅は4枚で、黒色の地色に白色の斑紋があります。前翅と後翅は似た模様になっています。腹部はオレンジ色の地肌に黒紋が不規則にあります。
近似種に同属の【ヒロオビトンボエダシャク】がいますが、和名の通り【ヒロオビトンボエダシャク】の白い横帯は広いのに対し、本種では細く屈曲が目立ちます。
幼虫は体長4センチくらいのシャクトリムシで,淡黄色の地に鮮明な黒紋を各環節に連ねています。6~7月に卵からかえった幼虫は,成長の途中で越冬し,春に再び葉を食べて,5月下旬に老熟し,葉の間に糸を吐いて蛹化します。