「1ドル=156円80銭」
5月
31日
30日のニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに反発し、前日比85銭円高・ドル安の「1ドル=156円75〜85銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=156円36銭」、安値は「1ドル=156円87銭」でした。
30日に発表されました1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から下方修正されました。インフレ圧力が緩むとの見方から米長期金利が低下し、円買い・ドル売りが入りました。
(GDP)改定値は前期比年率で「1.3%増」と、速報値の(1.6%増)から引き下げられています。景気の減速がインフレの鈍化につながるとの見方が広がりました。米長期金利が低下し、日米金利差が縮小するとの観測が円相場を押し上げています。
ニューヨーク連銀の<ウィリアムズ総裁>は30日の講演で「インフレ率は依然として非常に高く、ここ数カ月は物価目標の2%に向けた一段の進展を欠いている」と述べています。米連邦準備理事会(FRB)の現在の金融政策は物価目標の達成に向けて「好位置にある」との考えも示しました。(FRB)が利下げを急がないとの見方は根強く、円相場は上値は重いようです。