文豪<田山花袋>が明治40年に発表しました代表作で、日本の私小説の出発点とも言われる『蒲団』を原案に描いた『フトン』が、2024年5月11日より公開されています。
物語の舞台を明治から現代の令和に、主人公を小説家から脚本家に置き換えて映画化しています。
仕事への情熱を失い、妻の「まどか」との関係も冷え切っていた脚本家の「竹中時雄」は、彼の作品のファンで脚本家を目指しているという若い女性「横山芳美」に弟子入りを懇願され、彼女と師弟関係を結びます。一緒に仕事をするうちに「芳美」に物書きとしてのセンスを認め、同時に彼女に対して恋愛感情を抱くようになる「時雄」でした。
「芳美」とともにいることで自身も納得する文章が書けるようになり、公私ともに充実していきますが、「芳美」の恋人が上京してくるという話を聞き、嫉妬心と焦燥感に駆られます。