桃の節句には「雛人形」ですが、端午の節句には「兜」でしょうか。 立派な〈立物〉の「兜」ですが、珍しく〈龍頭(たつがしら)〉が付けられている「兜」が飾り付けられていました。 〈龍頭〉は、兜の頭上の作りもので、真向から天辺にかけて龍の姿を打ちものとしてつくりつけた飾り物です。 本来「五月人形」は家の中で最も格式の高い場所とされる「床の間」に飾るのが昔ながらの風習ですが、アパートやマンションでは床の間がない家も少なくありません。今時、何処に飾られているのか、「龍頭の兜」を眺めながら考えていました。