25日、米商務省が発表しました2024年1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比「1.6%」増となり、伸びは前期(3.4%増)から大きく鈍化しています。
市場予想(2.4%増)も下回りました。個人消費や住宅投資などは堅調でしたが、輸入増に圧迫されています。
1~3月期の個人消費支出(PCE)物価指数は年率換算で前期比(3.4%)上昇と、伸びは前期(1.8%上昇)から大幅に拡大し、インフレ圧力の根強さを改めて示しています。連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期の後ずれ観測がさらに強まりそうです。
GDPの約7割を占める個人消費は(2.5%)増(前期3.3%増)に鈍化したものの、底堅さを示しました。住宅投資は(13.9%)増と、3期連続のプラス。輸出は(0.9%)増にとどまり、輸入が(7.2%)増となり、GDPの伸びを押し下げています。