「1ドル=154円70銭」
4月
22日
22日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落しています。12時時点は「1ドル=154円67〜68銭」と前週末17時時点と比べて20銭の円安・ドル高でした。
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退するなか、米長期金利が高止まりし、日米で大きく開いた金利差を意識した円売り・ドル買いが優勢でした。
円相場は「1ドル=154円75銭近辺まで下げ、16日につけました約34年ぶり安値「154円79銭」に迫る場面がありました。イランがイスラエルの攻撃に対して報復しない構えだと伝わり、前週末にかけて高まっていた中東情勢の緊迫感が後退。前週末に急落していた日経平均株価が週明けは持ち直しており、「低リスク通貨」とされる円には持ち高調整を目的とした売りが出ています。
インフレ圧力の根強さを受けて(FRB)の早期利下げ観測が後退するなか、日本時間22日午前の取引でも米長期金利は(4.6%台半ば)にやや水準を切り上げていることも円売り・ドル買いにつながっています。10時前の中値決済に向けて「ドル不足」だったようで、国内輸入企業による円売り・ドル買いが多かったとの見方も円相場を下押ししました。