『マリウポリの20日間』@<ムスティスラフ・チェルノフ>監督
4月
22日
ロシアによるウクライナ侵攻開始からマリウポリ壊滅までの20日間を記録した2023年ウクライナ・アメリカ合作製作のドキュメンタリー『マリウポリの20日間』が、2024年4月26日より公開されます。
2022年2月、ロシアがウクライナ東部ドネツク州の都市マリウポリへの侵攻を開始しました。AP通信のウクライナ人記者「ミスティスラフ・チェルノフ」は、取材のため仲間と共に現地へと向かいます。ロシア軍の容赦ない攻撃により水や食糧の供給は途絶え、通信も遮断され、またたく間にマリウポリは孤立していきます。
海外メディアのほとんどが現地から撤退するなか、「チェルノフ」たちはロシア軍に包囲された市内に留まり続け、戦火にさらされた人々の惨状を命がけで記録していきます。やがて彼らは、滅びゆくマリウポリの姿と凄惨な現実を世界に伝えるため、つらい気持ちを抱きながらも市民たちを後に残し、ウクライナ軍の援護によって市内から決死の脱出を図ります。
「チェルノフ」が現地から配信したニュースや、彼の取材チームが撮影した戦時下のマリウポリ市内の映像をもとに映画として完成させています。
2024年・第96回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞し、ウクライナ映画史上初のアカデミー賞受賞作となりました。また、取材を敢行したAP通信にはピュリッツァー賞が授与されています。
日本では2023年にNHKーBSの「BS世界のドキュメンタリー」で『実録 マリウポリの20日間』のタイトルで放映されています。