15日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、下げ幅は一時700円を超え「3万8820円95銭」の安値を付け、前引けは前週末比409円36銭(1.04%)安の3万9114円19銭でした。
半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も大幅に下落し、東京市場でも東エレクやアドテストなどに売りが波及しました。原油価格の高止まりに伴うインフレの長期化で、米市場での利下げ開始の時期が遅れる可能性も意識されています。海外投資家とみられる短期筋による株価指数先物への売りがかさんでもいます。
売り一巡後は下げ幅を縮小しています。主要7カ国(G7)の首脳らはイランからの攻撃を受けたイスラエルに対して緊張緩和の協力を求めています。市場ではイスラエル側の報復がいったん打ち止めとなる可能性が投資家心理の支えになり、下値で押し目買いが入っているようです。
終値は反落し、前週末比290円75銭(0.74%)安の3万9232円80銭ときょうの高値で終えています。