12日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は5営業日続落して始まりました。前日にハイテク株を中心に買いが入った後で、週末を前にした持ち高調整の売りが出やすくなっています。主力企業の四半期決算の発表が本格的に始まり、内容を見極めたい雰囲気も出ています。
市場では、米国のインフレが落ち着くのに時間がかかり、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が想定6月より後にずれるとの懸念が高まっています。金利が高水準にとどまり、経済を一段と下押しすることへの警戒もあり、景気敏感株の重荷となっています。
ダウ平均の構成銘柄では、JPモルガン・チェースが下落して始まり、一時は(4%安)となりました。2024年1〜3月期決算の発表時に示した2024年12月期通期見通しで、経費が1月時点の予想より増えたうえ、純金利収入が市場予想に届かないことが嫌気されています。
インテルも安く、中国が自国内の通信網から外国製半導体の締め出しを進めていることが報じられ、売りが優勢となっています。
ダウ平均株価は、前日比267ドル10セント(1.62%)安の3万7983ドル24セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比267.10ポイント(1.62%)安の1万6175.09でした。
S&P500種株価指数は、前日比75.65ポイント (1.46%)安の5123.41でした。