ファルコン植物記(2168)<ウチワサボテン>の実
4月
6日
レンガブロックの塀から、大きく育ったサボテン科ウチワサボテン属の<ウチワサボテン>が顔を出し、実(トゥナ)を付けていました。
<ウチワサボテン>は、特定の一種の名前ではなく形の総称です。約300種が存在し、平たい楕円形のような茎が団扇のように見えることから名付けられました。種類によって形や色は様々で、フォルムのユニークさがインテリアグリーンとしても人気があります。
茎の節から鱗片状の葉っぱを付けた若い芽を次々と出し、草丈は2mほどに生長します。大木になると、夏~秋の間に、黄色や赤、ピンク色の花を咲かせます。花びらには光沢があり、茎の先にたくさん咲くだけに、花期の頃に再度訪れたい植物です。
本体は、メキシコなど南米地域では野菜のように食用にされます。また、花が咲いた後に結実した実は、〈カクタスフルーツ〉と呼ばれ食べることができます。実(トゥナ)の大きさは6~8センチほどで、黄や赤、黄緑色をしています。梨やスイカのような味がするとされており、フルーツのように生で食べられるようです。