24日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発して始まりました。前日夕や同日朝発表の決算が好調だった銘柄に買いが入り、指数を押し上げています。米長期金利が低下しているのも株式相場の追い風となっています。
ダウ平均の構成銘柄ではない、動画配信のネットフリックスは前日夕に発表した2023年10〜12月期決算で売上高が市場予想を上回り、買いが広がっています。世界の有料契約者数の増加幅も市場予想を大きく上回り、アナリストからの目標株価引き上げも相次いでいます。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングも24日発表の四半期決算で1株利益が市場予想以上となりました。
ネットフリックスやASMLなどの好決算を背景にハイテクや半導体関連を中心に買いが入り、投資家心理を支えています。ダウ平均株価の構成銘柄では、ソフトウエアのマイクロソフトと顧客情報管理のセールスフォースが上昇しています。
米債券市場で長期金利が前日終値(4.12%)を下回る(4.09%)台で推移しているのも、高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いにつながっています。
終値は、前日比99ドル06セント(0.26%)安の3万7806ドル39セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比55.97ポイント(0.36%)高の1万5481.92でした。
S&P500種は、前日比3.95ポイント (0.081%)高の4868.55でした。