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- 「ニホンウナギ」の代替種「アメリカウナギ」輸入急増
【アメリカウナギ(画像:ウイキペディアより)】
「ニホンウナギ」の資源量が減る東アジアの国・地域で、絶滅の恐れがある「アメリカウナギ」の稚魚の輸入量が近年急増していることが、中央大学(保全生物学)の調査で報告されています。2022年は2004年の80倍近くに上っているようです。「ニホンウナギ」の代替品になっていると考えられています。
日本が毎年、大量に仕入れている香港の輸入量が特に多く、このため香港を経由し日本でも「アメリカウナギ」が出回っている可能性が高いといいます。中央大学では「漁獲や取引の実態に不明な点が多く、このままでは原産国で絶滅の危険度がさらに大きくなる」と指摘しています。
中央大学(保全生物学)は日本、中国、韓国、台湾、香港の税関統計を分析。輸出国に生息するウナギの種類の情報を踏まえ、「アメリカウナギ」の稚魚の輸入量を推計しています。
これらの国・地域による輸入は、2004年に計約2トンでした。2010年ごろから増加傾向が目立ち始め、2021年には計約53トンに拡大。2022年は計約157トンへと大きく膨らみ、世界に16種いるウナギ〈その中で食用とされているのは4種類だけで、・ニホンウナギ・ヨーロッパウナギ・アメリカウナギ・ビカーラ種〉の中で稚魚の国際取引量が最も多くなっています。大部分が香港による輸入でした。
改めて<パトリック・スヴェンソン>著の『ウナギが故郷に帰るとき』(新潮文庫)を引っ張り出しました。
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