『日本侠客伝 白刃の盃』@BS12トゥエルビ
11月
29日
千葉銚子の博徒外川一家は、親分の死後解散、若親分を助けて運送業を開き順調に繁盛していましたが、元幹部であった「根占」が、新たに根占運送業を起し、外川運送と事あるごとに衝突を繰り返していました。そんな銚子港に、ある日ぶらりと流れてきた男の名は「大多喜俊二」。どうしても船に乗りたくて東京からきたのですが、保証人もない彼をどこの網元も雇ってくれません。この「大多喜」を拾ったのが「外川」でした。
外川運送の仲間はみな好漢揃い、組のために罪を負って刑に服している代貸「江夏」と妻「澄江」の夫婦に義理立てする美しい人情を持っていました。それに半して、根占運送の遣り方は卑怯で悪辣です。「根占」は合併という口実で外川運送を乗っ取ろうと企み、強引に仲買人組合長を買収して運送業を独占しようと直接行動に出ます。さらに「根占」は出所間近の代貸「江夏」の妻「澄江」を酒の勢いで犯してしまいます。やがて「江夏」が出所、手厚く家に迎えた夜に「澄江」は自殺してしまいます。
「大多喜俊二」に<高倉健>、「外川正一郎」に<菅原謙二>、「外川頼子」に<三島ゆり子>、「大林弓子」に<富士純子>、「根占撥一」に<玉津敬>、「江夏澄江」に<松尾嘉代>ほかが出演、監督は<マキノ雅弘>が務めています