ダウ平均株価(4月10日)@終値3万3586ドル52セント
4月
11日
前週末発表の3月の米雇用統計を受け、景気先行きへの過度な警戒が和らいでいます。景気敏感株に買いが入り、ダウ平均を支えています。
一方米長期金利が上昇し、高PER(株価収益率)のハイテク株の割高感が強まるとみた売りが出て、相場の重荷となりました。
「グッドフライデー(聖金曜日)」で株式市場が休場でした7日発表の3月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数の増加幅が23万6000人と、市場予想(23万8000人)並みにとどまりました。前週は米サプライマネジメント協会(ISM)の3月の製造業・非製造業景況感指数やADP全米雇用リポートなど経済指標の下振れが相次ぎ、米国景気への懸念が強まっていました。雇用統計が予想並みの結果になったことで、米長期金利は6日終値(3.30%)から(3.4%)前後になっています。
売りが落ち着き、上昇に転じた後も上値が重い展開が続きました。12日に3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えています。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を探るうえで、内容を見極めたい雰囲気が出ています。
終り値は3営業日続伸し、前週末の6日に比べ101ドル23セント(0.3%)高の3万3586ドル52セントで終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に反落し、前営業日比3.602ポイント(0.02%)安の1万2084.355でした。