現在の金融緩和策の維持を決定@日銀
3月
10日
4月8日に任期満了を迎える<黒田東彦総裁>にとって最後の定例会合でした。<黒田総裁>は10日午後に記者会見し、決定内容を説明します。
日銀は足元の景気に関し、「個人消費は物価上昇の影響を受けつつも、緩やかに増加している」と指摘。輸出や生産は「横ばい圏内の動きとなっている」とした。国内経済の先行きについては「新型コロナウイルス感染症や供給制約の影響が和らぐ下で回復する」との予想を示しています。
日銀は昨年12月、長期金利の変動幅の上限を(0.25%)から(0.5%)に引き上げました。10年物国債の利回りだけ低く抑えられている「市場のゆがみ」の是正を図っています。今年1月には、金融機関に低利で資金を貸して国債購入を促すため「共通担保資金供給オペレーション」を拡充し、長短金利操作による緩和を続けながら金利安定化を図っています。