『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』@<近藤明男>監督
10月
30日
名匠<増村保造>の助監督を務めていた<近藤明男>が、<増村保造>と脚本家<白坂依志夫>が遺した草稿脚本をもとに脚本を完成させています。
昭和20年。父を亡くした没落貴族の「かず子」と母「都貴子」は、生活のために本郷西方町の家を売り、西伊豆へ引っ越すことになります。そんな中、戦地で行方不明になっていた弟「直治」が帰還するとの知らせが届きます。
歳の離れた資産家との結婚を勧める母に怒りを覚えた「かず子」は、6年前、まだ学生だった「直治」が師匠と仰いだ中年作家「上原」との出会いを思い起こしていきます。
本作が映画デビューとなるモデル出身の<宮本茉由>が、「かず子」役で初主演を務め、母「都貴子」を<水野真紀>、弟「直治」を<奥野壮>、<太宰治>が自らを投影した作家「上原」を<安藤政信>が演じています。